Art Point Picks
-
[ teamlab ]
チームラボ最大の特徴は大規模で独自のデジタルテクノロジーをフル活用した世界観による「没入型デジタルアートミュージアム」である。Googleによる2023年の検索ランキングにおいて「世界で最も人気のある美術館・博物館」の第5位にランクインした他、2024年2月には麻布台ヒルズに新たなデジタルアートミュージアムがオープンした。 その作品や世界観のかたちからフォトジェニックなスポットとして人気を博している。単に写真を撮るだけでなく、これまでのアート作品展示では限界があった「境界なく連続する1つの世界」の具現化を通してチームラボが問いかけるメッセージを一度記憶の片隅に入れて実際の作品世界を体験してほしい。 すると、きっと新たな考えや発見・疑問が生まれるだろう。それこそ”真の”没入体験であり、チームラボの求める「意思のある身体で探索し、他者と共に世界を創り、発見していく」こと、複製技術全盛期の現代のデジタルアート作品という変化するかたちを持つ作品の価値の再考察に繋がる。
View more -
[ 南魚沼市トミオカホワイト美術館 ]
新潟県南魚沼市に位置する、シンプルでありながら幻想的な雰囲気を醸し出す美術館。自然豊かかつ雪深い地域ならではの施設が、1990年に開館した。
View more
新潟県高田市(現上越市)生まれの富岡惣一郎(1922~94)による油彩画・墨絵・リトグラフなどを展示。雪国に生まれて「白」に惹かれ、その美しさを表現し続けた富岡惣一郎は、彼独自の絵の具「トミオカホワイト」を発明。彼なりの「白の世界」を追い求め続け、この美術館も誕生したのだった。
館内は8mの天井と床面50m×10mの大きな空間になっており、窓の外には自然豊かな風景が広がる。特に冬は絶景である。一面が白く染まり、景色と美術館が一体となって「白の世界」を作り出しているのである。 -
[ BankART Station(バンカートステーション) ]
神奈川県横浜市、みなとみらい地区に位置する新高島駅。当駅地下1階に進むと目に入るのが、文化芸術(アート)拠点「BankART Station(バンカートステーション)」である。横浜市が推進するクリエイティブシティプロジェクトのひとつ、「BankART1929」によって運営されているこの場所は、展示室と倉庫からなる約1,500平米の大きなスペースとなっている。
View more
BankART Stationでのイベントとして、35歳以下のアーティストによる個展シリーズ「BankART Under 35」、広い空間を生かした映像作品上映「BankART Station Theater」、複数人のアーティストたちによるオープンスタジオなどが開催されてきた。また、このスペースにはカフェやパブなども併設されており、みなとみらい線の駅というユニークな立地も含め、今後もますます街のなかで ”開かれた” アートスペースとなっていくだろう。 -
[ 奈義町現代美術館 ]
“岡山の大自然にひっそりとたたずむモダンアートのおもちゃ箱”
View more
世界的な建築家、磯崎新氏と日本を代表する現代美術家・荒川修作氏をはじめ、マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子らのプロデュースによる、作品と建物が一体化した公共建築として世界で初めての体感型美術館。
「太陽」、「月」、「大地」と名付けられた3つの展示室が来場者の既成概念・感覚を揺さぶり驚きを与える。反響する音や水と光とが織りなす時間のうつろい、重力にあらがう不思議な空間など、感性を刺激する前衛的な空間を五感で味わうことができる。館内には期間ごとに展示が入れ替わるギャラリーも併設してあり、新進気鋭の現代アーティストたちの作品が展示されている。“現代アートは、従来の芸術が持つ”美しさ”に加え、アートを通して『考える』こと、多面的に物事を考える力がつくことが魅力。アートの力で新たな考えに気付き、新しい自分に出会える。(岸本和明館長)”
モダンアートで人間に内面的豊かさを与えていく。そんな経験を奈義町現代美術館は提供する。 -
[ Tate Modern ]
“現代アートの巨匠ダリ、ピカソ、ウォーホルが勢ぞろい”
View more
イギリス・ロンドンのサウスバンクにその堂々たる佇まいを見せるテート・モダン。荒廃した火力発電所建物を世界の名だたる建築家の協議のもと改築、タービンホールを残した大迫力のスペースと大充実の展示物は世界中の美術ファンを惹きつけ、今や年間来場者数500万人と大英博物館と首位を争う美術館である。
モネ、ドガ、ピカソやマティスなど20世紀を代表するアーティストによる作品から、アメリカをはじめ各国の絵画、写真、彫刻、ビデオアート、アイデアアートまで、あらゆる現代アート作品に触れることができ、モダンアート初心者から玄人までもれなく満足感を得られる。特定のテーマに基づく展示方法で他の美術館とは一風変わった雰囲気を味わいつつ時折居りの様々なアートイベントも楽しむことができる。 -
[ The National Gallery ]
The National Galleryは、イギリスのロンドン、トラファルガー広場に1824年に設立された美術館である。13世紀半ばから20世紀までの作品が2,300点以上所蔵されている。他のヨーロッパ諸国の美術館よりも所蔵数は少ないが、イギリス絵画に影響をもたらしたクロード・ロランやターナー、西洋美術で革新的な作品を制作したジョットやセザンヌ、ゴッホなどの西洋美術史で有名な絵画が数多く展示されている。
View more
The National GalleryのWebサイトでは、一部の作品を閲覧することや私用目的なら作品を無料で保存することができる。また、バーチャルを使って美術館の全貌を見ることができる。Web上で有名な絵画作品を身近に触れることができるようになったため、ますます作品に対する理解が進むだろう。 -
[ 大槌 秀樹 / Hideki Ozuchi ]
山形の内陸部で制作活動を続けている芸術家である大槌秀樹氏。空洞化した中心市街地や、東北に存在する消滅集落、廃村、鉱山を舞台に、その変化せざるを得なかった、環境や自然に介入した行為を記録している。行為から生まれる事象を映像や写真、パフォーマンスなどで表現し、近年では自然と共に生きる術を神々と共に生きる事と捉え、さまざまな神々のポージングを用いて場に介入し、制作を行う。美術の多くが人間性を構築していく方向性に向かってきているが、大槌氏は人間中心的な方法ではなく、環境中心的な方法を選択し制作を行っている。
View more
このウェブサイトでは大槌氏の作品をWorksやInstallation Viewから見ることができる。 -
[ why not associates ]
why not associates (ホワイ・ノット・アソシエイツ)は分野を超えたデザインパートナーシップとして世界で活動を展開するデザインカンパニーである。彼らのオフィシャルサイトでは彼らが今までに手掛けた仕事を一覧することが出来る。ロゴ、カタログ、ウェブデザイン等をすべて手掛ける企業ブランディングはどれもタイポグラフィーが力強い。
View more
タイプデザインの国際的コンペティションである東京TDC賞2010のグランプリを受賞した『Unseen Gaza』は、イギリスのテレビ番組『Dispatches』の予告編として制作されたもの。報道規制の敷かれたガザ地区において、見られる映像よりも見られない映像に対して興味を持つべきだという番組内容を、映像を覆い隠すように配置される白い長方形に次々と“検閲”されていく文字で示している。この映像をはじめ、彼らの幅広いアイディアを示す作品の数々からは、デザインの域を超えた新しい芸術表現に挑戦する姿を見てとることができる。