Spectrum II 2021

2021.11.29.Mon-12.4.Sat
12:30-19:30*
*12.4.Sat until 17:00

いなずみくみこ  大崎 高裕  佐々木 義仁 蓮見 浩明

本展覧会のタイトルである“Spectrum” とは分光学における波長による分布を表します。例えば太陽光をプリズムに通したときに現れる虹の帯など、複雑な情報や信号を分解し、量や強度の順に規則的に並べる場合に用いられるものです。また、広義では、思想や活動などの範囲、領域といった意味を持ちます。
現代アートというものは、様々な表現方法を駆使して、現代社会が持つ問題や現代社会に生きる人間の内面を多角的に読み解き、違った視点から表現し、訴えるものであります。それは、何より私たちにとって重要な身近な未来を予見し、希望を伝えるものでもあります。ひとりひとりのアーティストが柔軟な視点をもって、アートを通して伝達することの重要性や関係性をあらためて見つめ、変わらなければいけないというメッセージを外部に送りだすのもアートの大きな役割であることを、自覚する必要があるのかもしれません。
そうした過程を経て生みだされた作品が一堂に会することで、アーティストそれぞれのアプローチが空間全体に虹のように広がり、アーティストから鑑賞者へ意識を反映・共有し、アーティストから鑑賞者へと意識を連続させることで、アートが社会的文脈でつながることを期待します。
本展覧会では、弊画廊選抜による作家たちの多種多様な表現の作品により、現代の時代性と美術表現を展観し、次世代の方向性と可能性を探りたいと思います。 また、本展覧会を通じ、作家同士の交流、または、作家と一般来場者が交流することにより制作活動の一助となることを願っています。

The title of this exhibition, “ Spectrum ” represents the distribution of wavelengths in spectroscopy. It is used to decompose complex information and signals, such as the rainbow band that appears when sunlight is passed through a prism, and arrange them regularly in order of quantity and intensity. In a broad sense, it also means the scope and domain of ideas and activities.
Contemporary art is to be various expression methods to understand the problems of modern society and the inner side of human beings living in modern society from various perspectives, and to express and appeal from different perspectives. Above all, it foresee the immediate future that is important to us and conveys hope. It is necessary for each artist to take a flexible perspective, re-examine the importance and relationships of communicating through art.
By bringing together the works that have been created through such a process, we hope that each artist’s approach will spread like a rainbow across the entire space, reflecting and sharing awareness from the artist to the viewer, and continuing the awareness from the artist to the viewer, so that art will be connected in a social context.
In this exhibition, we would like to explore the direction and possibilities for the next generation through the works of selected artists.


  • いなずみくみこ

    いなずみくみこ

    1978年  武蔵野美術大学造形学部芸能(現:空間演出)デザイン学科卒業
    2015年  グループ展「還暦de芸祭」初出展/神楽坂あゆみギャラリ―
    2015年~ 「2015汎美展」に初出展/国立新美術館 以降毎回出展
    2015年  「リサイクルアート展2015」に出展 優秀賞受賞/札幌
    2015年~ 「2015汎美秋季展」に大作4点を出展/東京都美術館 以降毎回出展
    2016年  個展「再生の輝き」/赤坂ギャラリー+PLUS
    2018年  個展「再生・モノ・語り」/アーツ千代田3331
    2018年  パリの催事に出展 「人気アーティスト賞」受賞
    2019年  TV「有吉くんの正直さんぽ」で放映
    2019年  個展「廃材・モノ・語り」/練馬区春日町リサイクルセンター
    2019年  個展「再生・モノ・語りⅡ」/アーツ千代田3331
    2019年~ 川越「蔵と現代美術展2019」以降毎年参加
    2020年  仙台「紡ぐ者たち 未来につなぐ創造のエール」
    2020年・2021年 「渋谷ハロウィンごみゼロ大作戦2020」公式アーティスト
    2021年  日光東照宮平和祈願幟旗「神事好契機」参加
    一般公募団体「汎美術協会」会員
    「なあるアートネットワーク」代表 

    Statement
    私たちの日々の生活の中で生み出され、捨てられていく廃棄物。人の思いがこもった、人の生きた記憶を宿したモノたちは、役目を終えた美しさに満ちていて、その美しさゆえに私は捨てることができない。それらを集めて再生の「作品」を作り続けている。
    それは一枚の絵のように見えるが、近づいて視点が変わると、廃棄物の形が浮かび上がり、鑑賞者の記憶を呼び覚ます。作品の中の全てのモノに前世があり、作品に深みを与えてくれている。モノの最期の美しい姿を見ていただきながら、モノたちが語る「モノカタリ」にそっと耳を傾けていただけたらと思う。

    「2021コロナ」2021・「営みの記憶 華」2018・「思い出ボックス」2021・「思い出ボックス」2021・「流れ」2021

  • 大崎 高裕

    大崎 高裕

    1986年 愛知県生まれ
    2009年 名古屋造形大学 洋画コース 卒業
    2011年 名古屋造形大学大学院 先端表現コース卒業
    2012年 個展 「title」gallery GOHON(愛知)
        geisai#16 #17
    2013年 geisai#18 #19
    2014年 第9回タグボートアワード入選者グループ展 (代官山)
      ART POINT Selection展
        Life 2014  以降毎年参加
        タツコン2014 ギャラリー龍屋(愛知) 以降毎年参加
    2015年 New Year Selection 2015 以降毎年参加
    2018年 Reflections VI
    2019年 個展 大崎高裕展 GALLERY ART POINT .bis
    2020年 Coexist展

    他グループ展多数参加

    コメント
    心は様々な色を持っているように感じる時があります
    制作をする中でその時の精神状態や体調によって出てくる色は変わります
    その中で完成に至るための色はいつも生きている色
    心が安心したり震えたりする様な色を目指しています

  • 佐々木 義仁

    佐々木 義仁

    阿寒摩周国立公園の麓に位置する美幌で育つ。
    そこで様々な神秘的な風景や音のない世界を体験する。
    陸上自衛隊に入隊、同時に北海学園大学の夜間コースに在籍する。
    除隊後はシドニー、ロンドンを放浪。

    略歴
    1997年、写真家としてのキャリアを東京でスタート。
    雑誌、書籍、広告の撮影を手がける。

     主な書籍に
    「東京の美術館」、「京都 旬のおばんざい」、
    「世界にひとつの石けんを作ろう soapers soap 」、
    「あなたの人生を変える一筆箋活用術」、 
    「仕事帰りの寄り道美術館」、「べにや長谷川商店の豆図鑑」、
    「日本橋はいばら がおくる 四季の暮らしの心得帖」、
    「クッキングでわっくわく!親子おやつ」、
    「これからのシニアごはん 日々の、ひとり分」等。

    2020年、写真を用いたアートの創作を始める。
    ポジフィルムとデジタルデータを融合し、多重プリント、
    アクリル絵具などを用いて創作。
    作品の特徴として、印象的な影を使い物語を紡ぎ出すこと。  

    2020年12月「SHADOW CAPTURING」個展 (JCAT GALLERY Online Exhibition)
    2021年 7月「小さな絵の大博覧会」出展 (Dorado Gallery)
        8月「 Independent Tokyo 2021」出展(東京ポートシティ竹芝)
        9月「Dorado芸術祭」出展(京都文化博物館)
        10月「Dorado芸術祭」出展(Dorado Gallery))

    JCAT New York 会員
    ドラード国際芸術文化連盟 会員

  • 蓮見 浩明

    蓮見 浩明

    蓮見は被写体の中に隠れた日本人の霊性を探りながらデジタル技術を駆使した表現方法で、伝統と現代の融合を探求しています。
    https://www.hasumi.photography/

    主な展示履歴

    2019年 BID アートスペース/ペーサロ イタリア
    ノボシビルスク国際写真際/ノボシビルスク ロシア
    シャット―ギャラリー国際写真展/ロサンゼルス アメリカ
    2020年 エルータ現代アート美術館/サンクトペテルブルク ロシア
      SAMURAI FOTO グループ展/東京
    2021年 グラヴニープロスペクトギャラリー/エカテリンブルグ ロシア 
    個展「Samadhi」/東京
    Crypt Art Asia in Tokyo/東京
    Independence Tokyo 2021/東京
     SAMURAI FOTO グループ展/東京

    Statement

    タイトル:萬波一水
    世界が光を失ったとき、私自身もこれからの生き方について迷っていた。
    そんなときある滝の前で瞑想していると「流れに逆らわずに生きなさい」という声を聞いた。
    禅の教えにある「自から真理を悟ろうとするのが迷い。宇宙からの働きかけで悟らされるのが悟りである」という言葉を思い出した。
    それ以来、私は滝と対峙し人生の真理を解き明かす旅を始めた。

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また、実際に作品をご覧になりたい方は、作品により画廊にてご覧いただくこともできます。 ご希望の際は事前に御連絡ください。

問い合わせ先 (担当:吉村 義彦)
Mail : yy.artpoint★gmail.com(★は@に置き換えてください)
Tel : 03-6228-6839

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