Reflections II 2023- リフレクションズ -

2023.2.27.Mon-3.4.Sat
12:30-19:30*
*3.4.Sat until 17:00

坂井 美里  中村 明  八十八 十三  Hikari

21世紀初頭から急速に発達したインターネットをはじめとする新しいメディアの普及は、様々な問題を抱えながらも従来の媒体や枠組みを転換させ、数年前までは私たちが想像もできなかった世界を創り出しています。アートの分野においても、既存の表現方法にとらわれず、より多様な手法の作品が次々と生み出され、デジタルアートやCG技術を駆使したイラストレーション、アニメやマンガなどのサブカルチャーの発達は、アートや美というジャンルそのものの境界を曖昧なものにし、日々流動的に変化しています。
これまでアートの世界に関心を持たなかった人たちも、イラストやアニメという媒体によってアートを身近に感じるようになってきており、個人の内面から湧き出る感情だけでなく、社会に対する問題提起を何らかのかたちで残すとき、こうした身近な表現方法はそれを受け取る側にもストレートに入り込み、今後のアートシーンでも欠くことのできない新しい潮流となるでしょう。
本展では、弊画廊選抜による若手及び中堅作家たちの多種多様な表現スタイル、個人 の内面で紡ぎだされるイメージや世界観をオルタナティブな視点で現代社会の反映“Reflections”としてとらえ、現代のアートシーンの一断面として展観したいと思います。



The spread of new media, such as the Internet, which has developed rapidly since the beginning of the 21st century, has changed the traditional media and framework despite various problems, and has created a world that we could not imagine several years ago. Even in the field of art, works using a variety of methods are created one after another, regardless of the existing methods of expression, and the development of subcultures such as illustrations, animations and manga that make full use of digital art and CG technology is The boundaries of the genre itself are ambiguous and are changing every day.
Until now, people who were not interested in the world of art have become more familiar with art through media such as illustrations and animations, and they are not only expressing emotions coming from the inside of individuals but also raising issues for society in some way. When you leave it, these familiar expressions will enter the receiving side straight and will become a new trend that is indispensable in the future art scene.
In this exhibition, a variety of expression styles of young artists with their images and views of world spun from the inside of individuals as reflections of modern society are to be seen as part of the contemporary art scene.



  • 坂井 美里<br>MISATO  SAKAI 

    坂井 美里
    MISATO SAKAI 

    佐賀大学美術工芸課程卒、武蔵野美術大学通信教育課程在学中
    2011 第11回福知山市佐藤太清賞公募美術展 佐藤太清賞
    2012 佐賀県美術協会展 佐賀県芸術文化育成基金賞
    2015 英展 入選
    2019 佐賀県美術協会展 佐賀県芸術文化協会賞
    世界絵画大賞展 入選
    2022 いい芽ふくら芽in NAGOYA  Artglorieux賞

    被災した経験をもとに強く生きる人々の姿などメッセージ性を感じさせる作品を制作しています。現在は自分自身の生きづらさを通して、人間の弱い部分にも目を向けています。

  • 中村 明<br>Haru Nakamura

    中村 明
    Haru Nakamura

    1990年 長野県生まれ
    2012年 信州大学教育学部美術科工芸研究室卒業
    2016年 ASAMA ARTIST FAILE(浅間縄文ミュージアム/グループ展)
    2017年 他力本願寺(瀬戸内国際芸術祭/グループ展)
    2019年 まつしろ現代美術フェスティバル
    2020年 まつしろ現代美術フェスティバルonline
    2022年 富山市美術展インスタレーション部門 大賞
    2022年 仮グラフィー展(ギャラリー沙庭_軽井沢/個展)

    古今東西、津々浦々、私の好きなモノを集めて絵にしました。

  • 八十八 十三<br>Tomi Yasoya

    八十八 十三
    Tomi Yasoya

    〜2020年 ロゴマークを主体にグラフィックデザインの制作を行う。
    2021年 Instagram(tomi_yasoya)にて霊獣や妖怪をモチーフとした作品の投稿を開始。
    2023年 現在までInstagram(tomi_yasoya)をメインに制作活動中。

    私は現代社会に溢れる理不尽に対して戦い抜こうとする人間の意思を、霊獣や武具を携えた精霊をモチーフに描いています。
    武具を携えた精霊は困難に向き合う人間の意思を形にしたもので、時に全身全霊で戦い、時に冷静な目線で平和への祈りを捧げます。そして霊獣は精霊を助けようとする見えざる力を表しており、強い意思を持って壁に立ち向かう人を後押しする有形無形の力を喩えたものです。
    期待と不安が入り混じる社会で、霊獣と精霊が織りなす光景が、困難を乗り越えようとする、誰かの糧に、少しでもなればと祈る様な思いを込めて作品を生み出しています。

  • Hikari

    Hikari

    2022年 5月 プラチナアート協会大賞展 入選
    2022年 8月 ギャラリー自由が丘 グループ展New Power
    2022年 12月 全日本アート大賞展 入選
    2023年1月 Literary Revelations feature of the week掲載

    東京都で生まれ、15歳まで両親の仕事の関係でフランスに在住しました。
    能楽の稽古を始めたことをきっかけに、「静」と「動」の間合、自然との調和を絵に描いてみたいという衝動で、2022年から筆をとりました。
    私のほぼ全ての作品は、写真家様の撮った美しい自然の風景写真からインスパイアされたものであり、絵を描くことが好きな方との合作であり、詩人の読まれた詩のイメージを表現したものであります。つまり、あらゆる分野のアーティストの皆さまとのコラボレーションとなっております。
    描いた作品における人物の仕草や着物の紋様は、基本的には能楽における「型」と「衣装」を意識した創作となっており、そこに自分の感情をのせて力一杯描くことを心がけております。

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