Abstraction II 2025- 抽 象 II -
2025.05.19.Mon - 05.24.Sat
12:30-19:30*
*05.24.Sat until 17:00
小原 民子 さとうみゆ 鈴木 みえ
髙橋 勝吉 田口 麻衣子 西山 貴倫
森脇 史子 洋子 YOSHIKO

その偉大な絵画運動から半世紀あまりが経った今、“抽象の表現性には限界があり、既にその可能性は今までの作家によってほぼ試みつくされてしまった?”という言葉が囁かれ、現代日本のアートシーンをみても抽象絵画は影を潜める一方で具象表現がもてはやされ、物語性の強い作品やアニメーション風の作品が溢れています。本展では、このような昨今の日本のアートシーンの中で、改めて抽象という表現法の持つ意味を問い直し、究極的には、芸術とは何か絵画とは何かという根源的な意味を探求します。
具象全盛と呼ばれる中、あえて抽象表現を貫き通し、抽象表現のなかに新しい可能性を求めて制作を続ける作家を取り上げ弊画廊選抜による抽象作家たちの多種多様な抽象表現スタイルの中に現代における抽象絵画の持つ意味と可能性を再考します。
Abstract expression was born in the early 20th century in Europe, and Kandinsky is generally considered to be the founder of abstract painting, which is said to have occurred around 1910.
Abstraction then reached its zenith in the United States during the 1940s and 1950s. Greenberg’s argument that “by stripping away the extraneous elements from painting and reducing it to the necessary and fundamental elements, modernism becomes the final art form” caused a stir in the art world, as he defended Abstract Expressionism at the time.
Now, a little more than half a century after that great painting movement, “Is there a limit to the expressiveness of abstraction, and has its potential already been largely attempted by previous artists?” The Japanese art scene today is full of narrative and animation-like works, while abstract paintings are lurking in the background, and figurative expression is much celebrated.
In this exhibition, we will re-examine the meaning of abstraction as a method of expression in the current Japanese art scene and ultimately explore the fundamental meaning of what art and painting are.
In the midst of the so-called “Figurative Age”, we will focus on the artists who have been pursuing new possibilities in abstract expression and rethink the meaning and possibility of abstract painting in the various styles of abstract expression of selected abstract artists.
The artists who receive high praise through this exhibition will be considered for the following year’s full exhibition at ART POINT as well as other international exhibitions.
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小原 民子
〈作家略歴〉
2003年 日本美術会付属研究所卒業
2006年 けやきラウンジ 個展
2010年 けやきラウンジ 個展
2011年 Gallery Bun 個展
湯本美術展示館 個展
2012年 N2ギャラリー 個展
2013年 けやきラウンジ 個展
Soil 個展
2014年 アート千代田3331アンデパンダン展 出品
2017年 フクシマに心を寄せた5人の画家たち展 出品
2018年 ビハインド・ザ・ガーデン 出品
2021年 けやきラウンジ 個展
アートフィールドいわて 出品
2022年 cafe&gallery1231/寺の下bigbang 個展
2023年 けやきラウンジ 個展
ギャラリー彩園子 個展
ミニアチュールzero展 大賞
2024年 Produce展@GALLERY ART POINT.bis 個展
岩手県美術選奨受賞
東和モンパルナス(萬鉄五郎美術館) 出品〈作品コンセプト〉
美術研究所にかよっていたころ、ある人がフライフィッシングに連れていってくれたことがある。その次の日から一本の線のつながりだけで、人物クロッキーが描けるようになった。2024年のあるとき、ふと「こんどは一本の線をつなげて…」と思い立ち、一本の線で右に行ったり左に曲がったりまた戻ったりと、線を散歩させているうちに今の作風となった。色彩は、それまでの「熱相関図」「ひびき」 シリーズを受け継ぎつつも、グラデーションを意識した配色になってきている。日々、ささやかではあるが、線のちがいや色のちがいを楽しんで創作している。 -
さとう みゆ
画歴
2001~2006 ル・サロン展入選(パリ、グランパレ他)
2003 さかいでARTグランプリ展入選(坂出市立美術館)
2005~2011 サロン・ドートンヌ展入選(パリ、グランパレ他)
2019 全日本アートサロン絵画大賞展入選(東京、国立新美術館)
〃 佳作賞(東京〃、大阪市立美術館)
2019 ART OLYMPIA2019 入選(東京都美術館)
2021 Heart Art in TOKYO 2021 優秀賞(東京、国立新美術館)
2022 Heart Art in KYOTO 2022 功労賞(京都市京セラ美術館)コンセプト
哀しみの多い世の中である。哀しい事象に祈りを捧げたい。
再び混沌とした時空に戻り、何もかも無から始まれば良い。
全ての生物が生きるという事において自由でなければならない。 -
鈴木 みえ
プロフィール
1979年 宮崎県生まれ
2002年 京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース 卒業
卒業後、立体ギャラリー射手座(京都)、信濃橋画廊5(大阪)、番画廊(大阪)、OギャラリーUP.S(東京)等にて個展を開催。
2011年 gallery SOBABU(韓国 京畿道)
"The power of 8hands"
日本青年作家グループ展参加
2015年 若手アーティスト支援チャレンジギャラリー参加
(宮崎県立美術館)
- being -
コミュニケーションをとること、人と人とのつながり、人が存在すること(being)、その日常すべてが制作だと感じている。人と接する中で少しずつつむがれていく目に見えない部分、かすかな部分、人と人とのあいだにある「空気」をさぐり表現していく。 -
髙橋 勝吉
1963 ・長野県上田市生まれ
2003 ・第62回水彩連盟展(以後毎年)
2004 ・第63回水彩連盟展 奨励賞
2006 ・櫟画廊にて初個展(以後07’08’09’12’)
・第56回モダンアート展(以後毎年)
2007 ・第57回モダンアート展 俊英作家
2011 ・第11回現代の創造展 学芸員企画(飯田市美術博物館)
・第61回モダンアート展 佳作賞
2024 ・第83回水彩連盟展 東京都知事賞
現在 モダンアート協会会員、水彩連盟会員、日本美術家連盟会員
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田口 麻衣子
経歴
大分県立芸術文化短期大学専攻科造形専攻卒業。2014年から創作活動を始める。
福岡県糸島市在住。福岡県、大分県を中心に個展やライブペイントを行う。
作品コンセプト
うまく伝えられない感覚、心のさざなみ、忘れたくない景色、心象風景を抽象画で表現している。自然の中で揺れ動く心を描きとめ、一緒に詩と短歌を作っている。
この世界との関わり方をさぐるように、そこにある色にまた色を重ねる。記憶や心の中の風景が折り重なっていく。
「ここに存る」ことの輪郭やら質感を指でなぞるように。
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西山 貴倫
1984 鹿児島県出身
2007 崇城大学芸術学部洋画専攻卒業
2023 西山貴倫 アイラブ児童・幼児ART教室展 - 色彩の風 - 不知火美術館 一般展示室(熊本)
2023 abstraction Ⅲ GALLERY ART POINT.bis
2024 Prism VIII GALLERY ART POINT
2025 Abstraction II GALLERY ART POINT・作品コンセプト
主に『時 - みえないものとの対話 -』をテーマとして制作しています。様々なマチエール、質感に寄り添うような表現を目指しています。 -
森脇 史子
大分県立芸術文化短期大学 絵画専攻修了。
地元鳥取の市展・県展への出品を主な活動としていました。子どもが生まれてからは定期的に行っている個展が作品発表の場となっています。
・現展会友
・鳥取県美術家協会会員
・臨床美術士作品コンセプト
仕事・家事・育児に追われる慌ただしい日々の中、「静けさ」をテーマに抽象画を描いています。
色を重ねて出来上がるその空気に心地よさを感じながら、作品画面を仕上げていきます。使用する画材は主に日本画用です。 -
洋子
2000年 個展〔ハートのギャザー〕〔つながること〕
2007年 個展〔ハートのロケット、ハートの太陽に突入 2007〕
2008年 グループ展『風景のなかのフウケイ』
2014年 静岡の系譜~80 年代から現代まで~
2019〜2025年 びじゅつじょろん1〜7
他、グループ展多数
極小のハートや螺旋を硬筆で線描するスタイルで、さまざまな現象を書き換える。
書き換えたものを日常空間に介入させる。
平面作品やインスタレーションの作品を発表する。
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YOSHIKO
Profile
2020年 第37回FUKUIサムホール美術展in金津創作の森 優秀賞
2024年 NY展春アートインキュベーションシリーズ8 準優秀賞
海外出展:”Stepping into A World Ⅲ”(N.Y)
「2024 台湾東部沖地震復興祈願 日台の絆展」(台北)
“JAPAN CONTEMPORARIES SERIES 12” (Gallery 60 NYC)
「フラワーポストカードinLA」 (The Pop-Hop Books & Print LA)
“Allegry of Sight” (Van Del Plas Gallery NY)
“IMPERFECT RETURN.The Circle That Never Closes”(Milan)
“World Art Dubai 2025”(Dubai)
「第33回国際平和美術展」 (ユネスコ本部ミロホール Paris)など
国内出展:”Spectrum 2024”(Gallery Art Point)
「Kyoto Station Gallery Grand Opening セレクション」(京都駅ビル)
「第30回日本の美術~全国選抜作家展~」 (上野の森美術館)
「美術の共生~現代作家選抜小品展~」(松坂屋上野店)など
個展:9回 掲載誌:「花美術館」「美術の窓」365ART+などStatement
私の絵は抽象画ですが、何かしらのものの形に見えるような要素が入っています。そうすることで、絵を見る人が自分の記憶の中の何かと結びつけてくださり、そこで思い起こされた記憶や感情をもって鑑賞してくださいます。私の絵を見た人からよく「癒される」「元気になる」「楽しい気持ちになる」という言葉をいただきます。とても嬉しいですし、それらの言葉は私のアート制作のモチベーションになっています。
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また、実際に作品をご覧になりたい方は、作品により画廊にてご覧いただくこともできます。 ご希望の際は事前に御連絡ください。
問い合わせ先 (担当:吉村 義彦)
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Tel : 03-6228-6839
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Mail : yy.artpoint★gmail.com(Please change ★ to @)
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