重なる瞬間、
2024.07.01.Mon - 07.06.Sat
12:30-19:30*
*7.6.Sat until 17:00
氏家 朱 中村 璃安 山内 凜之介
感情は一つの言葉で表すにはあまりにも多面的であり、体験や思考といった要素が違えば、同じ言葉としてある感情も心の中での認識は別物となります。
映画や小説において、全く同じ境遇ではないのに人が共感してしまうのは、その感情に至る経緯に似たものを感じ取るからではないでしょうか。
こうした言葉にできないような複雑な部分を表現できることは芸術の強みの一つです。美術においてはそれを視認し、間近で鑑賞、空間にいることでより肌で感じれます。
美術にとって共感は、作家と鑑賞者が作品を通して重なるための大事な要の一つであり、美術が心の核に直接コンタクトを図るコミュニケーションの一環だということをお越しになった鑑賞者たちへの気づき、再見となることを本展覧会の目的としています。
本展覧会では弊画廊が選抜した作家自身の体験、思考、感情を主にモチーフとしている作家を迎え、どれか一つにでも作品に共感を得るような空間づくりを展望いたします。
When emotions form complex shapes within our hearts and are expressed in the form of concluded words, it is only then that we recognize them as “emotions.” Emotions are too multifaceted to be encapsulated in a single word; the recognition of the same emotion in our hearts can vary greatly depending on factors such as experience and thought processes.
In movies and novels, people empathize even when they are not in the exact same circumstances because they perceive similarities in the journey to that emotion.
One of the strengths of art is its ability to express such complex, inexpressible parts. In visual art, this can be perceived, closely observed, and felt more deeply by being in the space where the artwork is displayed.
Empathy is one of the crucial elements that allows the artist and the viewer to connect through the artwork, and it serves as a reminder to the visitors that art is a form of communication that directly contacts the core of the heart.
The purpose of this exhibition is to provide visitors with an awareness and a renewed understanding that empathy in art is a key aspect of this communication.
In this exhibition, we welcome artists selected by our gallery, whose works primarily reflect their own experiences, thoughts, and emotions. We aim to create a space where visitors can find resonance with at least one of the artworks.
Artworks
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氏家 朱
2000 神奈川県出身
2021 「爪を切る/剥がす/捨てる/比べる/歯で」展示
2022 「透明な土を踏む」展示
2023 「ZOKEI展」(東京造形大学卒業研究・制作展)展示
2023 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域 卒業
2024 《塗り絵ZINE #1 十字路のカニ》発行
2024 「る/られる」展示生活の風景からモチーフを採取し、イメージへの置き換えを幾度か重ねる。描きを主に、表象の再構築を行うことを作品としている。本展では、作者の愛用している皿、半年前の引っ越し後の経験から作成した短編小説・スケッチ・刺繍・映像等のドローイングを元に構成した絵画作品を展示する。
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中村 璃安
2023年 東京造形大学 油絵科卒業
2021年2月 2人展「POLE POLE」
2021年9月 絵画専攻3年選抜展「爪を切る/剥がす/捨てる/比べる/歯で」
2023年1月 zokei展 東京造形大学卒業制作展
2023年2月 第46回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展絵画として視覚的に感じる威風堂々,揺るがない強さの追求をテーマとして制作してます。
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山内 凜之介
2001 東京都生まれ
2019 東京造形大学 造形学部美術学科絵画専攻領域 入学
2023 同学 卒業2021/06 「noi~4 人展~」 Pizzeria Quo Vadis(神奈川)
2022/11 「透明な土を踏む」 東京造形大学(東京) 2023/01 「ZOKEI 展」 東京造形大学(東京)
2023/02 「2022 年度 第46回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展」 国 立新美術館(東京) 2023/06 「EPIC PAINTERS vol.12」 THE blank GALLERY(東京)
2023/07 「表出のソフィア」 スペースくらげ(神奈川)
2023/12 「CROSS OVER vol.44」 Hsin Art Gallery(台湾・台中)自身が持つ性的マイノリティへの劣等感を軸に作品制作をしている。 体験してきた出来事やその時に起こった感情を一つずつ整理する作業と して、主に自画像やコンプレックスとなっているモチーフとし、油絵具を 用いて画面に起こしている。 自分が受けた傷と鑑賞者が受けた傷、事象は違えども傷ついた心との共鳴 を目指しながら作品制作をしていく。
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また、実際に作品をご覧になりたい方は、作品により画廊にてご覧いただくこともできます。 ご希望の際は事前に御連絡ください。
問い合わせ先 (担当:吉村 義彦)
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Tel : 03-6228-6839
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