Dialogue 2024- 対話 -
2024.06.3.Mon - 06.08.Sat
12:30-19:30*
*06.08.Sat until 19:00
加藤 宏子 川口 修治 國松 真希 高野 斐加 重岡 由起
佐竹 照代 須田 響音 山岸 眞弥
芸術鑑賞も決して鑑賞者から作品へと一方的に向かうものではありません。鑑賞者は作品の鑑賞を通じて思いもよらない考えを得たり、様々な感情を引き起こされたりします。この点において、芸術鑑賞とは鑑賞者と作品が相互に関わり合うものであり、鑑賞そのものも”対話-Dialogue-”といえるのでしょう。
”良い作品”といわれる作品の定義は様々な要素があり難しいですが、鑑賞者により深く影響を与えることのできる作品、つまりより深く長く”対話-Dialogue-”することのできる作品ともいえるかもしれません。 アーティストは、自然との対話、社会との対話、内面との対話など多様な対話を通じ、心の中の様々な感情や考えをひとつの表現として美に昇華します。 本展では、ART POINT選抜による作家たちの多様な対話から生まれた表現作品を紹介することで”対話-Dialogue-”がもたらす深い意味や可能性について考察します。
In modern times, the diversification of values has led to an era of confusion where various ideologies, philosophies, and values coexist. In such a relativistic and chaotic age, the importance of understanding, accepting, and coexisting with different ideas and values is questioned. And as a means to achieve this, “dialogue” is indispensable. Art appreciation is not a one-sided journey from the viewer to the artwork. Viewers may gain unexpected thoughts or evoke various emotions through appreciating artworks. In this regard, art appreciation involves mutual interaction between the viewer and the artwork, and appreciation itself can be considered a “dialogue”. The definition of a “good artwork” is difficult as it involves various elements, but it may also be said to be an artwork that can deeply influence viewers, one that can engage in a deeper and longer “dialogue”. Artists elevate various emotions and thoughts within their minds to beauty through diverse dialogues such as dialogue with nature, dialogue with society, and dialogue with the inner self. In this exhibition, we will introduce expressive works born from the diverse dialogues of selected artists, and reflect on the deep meaning and possibilities brought about by “dialogue”.
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加藤 宏子
Hiroko Kato1968年 札幌市生まれ
1994年 北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術工芸コース卒業
1017年 第2回本郷新記念札幌彫刻賞受賞他個展多数、グループ展多数参加
かつて、たしかなものがあるように感じていた。
今はそれがめっきり減ったように思う。
よくわからないものが増えてしまった。
せめてこの溢れるほどのよくわからないものをかたちにしようと
もがいている。 -
川口 修治
Shuji Kawaguchi1983年~93年;二科展洋画部出品。
1984年;二科西人展 西日本新聞社賞
2002年;絵本「ほかけぶね」(至光社こどものせかい)出版
2006年~08年
東九州短期大学非常勤講師「文学」「児童文化の指導法」
2008年;絵本「わーいぼくのむら」(こどものせかい)出版
2009年;アンソロジー「子どものための少年詩集」装画・巻頭詩
2023年;美術館「風林庵」個展絵の様式としては具象だったり抽象だったり。
主題は、心象風景の描写だったり、野の草花や少女だったりします。
主題を通して何を表現しようとしているのか。何を追い求めてきたのかというと、魂の底を照らし出す。魂の表現をしたいという思いです。 -
國松 真希
Maki KunimatsuNow Printing
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高野 斐加
Ayaka Takano1993年福島県生まれ
2016年武蔵野美術大学卒業、以後自主制作を続けている。2022年アートムーブコンクール入選
2022年GEISAI♯21出展
その他2022年5月からDESIGN FESTAに3度出展「感情」は大人にとって厄介なものだと思います。
社会的に生きるのに必要不可欠なものではないどころかこの存在が時に社会生活を困難にさせます。
それでも無視するともっと厄介なことになる事を知っています。
どうにも塩梅が難しいものです。
ですが、私個人か世の中全体の問題なのか歳を重ねるほどその感情の存在が薄れているように感じます。
そういうものなのでしょうか。 -
重岡 由起
Yuki Shigeoka2024 AQUA SELECTION 02/和歌山 Gallery & Cafe AQUA
2024 ARTる!2024 紅/大阪 gallery そら
2023 まちかどライブクリエイション/大阪 茶吉庵
2023 中津アートフェスティバル/阪神百貨店梅田本店
2023 Abstraction -抽象 -/東京 GALLERY ART POINT
2023 PrefaceⅠ2023/東京 GALLERY ART POINT
2022 POP POP POP in Amsterdam/LOSDOK GALLERY
2022 Abstraction -抽象 -/東京 GALLERY ART POINT文字の形に魅力を感じています。文字の造形がもつリズムと言葉のもつイメージで
抽象的に描くことは、見る人に具体的にわからなくても感覚的に伝わるのではないかと考えています。
文字は身近なモチーフであり人に何かを伝えるコミュニケーションツールのひとつです。
絵画的、視覚的、感覚的なアプローチで表現することで、見る人の思考の展開を促し、
感覚に刺激を与えるような作品を創り出したいと思っています。 -
佐竹 照代
Teruyo SatakeNow Printing
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須田 響音
Otone Suda2000 東京都あきる野市 生まれ
2023 多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻 卒業
2023 「第36回 日本の自然を描く展」入選(上野の森美術館 / 東京)
2023 「MONSTER Exhibition 」(渋谷ヒカリエ 8/COURT / 東京)
2024 「CROSS OVER vol.45」(SENSO ART GALLERY CAFE / マレーシア)
2024 グループ展「Relationships」(新宿眼科画廊 / 東京)地元あきる野市の山や道、日常生活で感じた物事のにおいや風、空気、音や光などを思い出し懐古に浸りながら布に染料で染め描いています。布に染料をのせた時の布の中に染み込む感覚や広がりで自分の中の感覚により近付くよう日々挑戦を繰り返しています。よく見てみると白黒ではなかったり鮮明に思い出せず形も定まっていない所から、昔を懐かしむ思いが伝わればいいなと思います。
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山岸 眞弥
Maya Yamagishi1995年 石川県金沢市出身
2017年 大阪芸術大学芸術学部工芸学科金属工芸コース 卒業
2018年 会社員として金属加工に携わる。その後、退社。
2024年 金沢美術工芸大学美術工芸大学院研究科彫刻専攻修士課程 修了
現在、金沢美術工芸大学美術科芸術学専攻助手として勤務。2021年 第77回現代美術展一般の部最優秀賞
2022年 第78回現代美術展一般の部最優秀賞私は日常にある当たり前を具現化することで、現象を俯瞰して捉え、再解釈することを試みている。今回の作品では、「家族間コミュニケーションによる共通文脈の形成過程」をテーマに制作を行った。家族との生活の中で、明確な言葉がなくても家族の要求を理解できることがよくある。これは自身の中に固有の物体が浮かび上がってくる感覚である。私はこの現象を形にすることで、非言語による情報伝達の可能性を考えたい。
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