禁色 I 2024- Forbidden Colors -
2024.4.8.Mon-4.13.Sat
12:30-19:30*
*4.13.Sat until 17:00
小田倉 由祈 ゼノビッチ美奈子 篁 七有 田中 希和子 橋田 真季 平賀 愛子 間瀬 由加里 武藤 紗緒里 山田 英和 李 逸琰
本展のタイトル、”禁色”とは、日本古来の律令制において、位によって着る衣服の色(袍の色)が決められ、他の人は着ることが許されなかった色のことを言います。青、赤、黄丹(きあか)、梔子(くちなし)、深紫(こきむらさき)、深緋(こきあけ)、深蘇芳(こきすおう)の七色、及び文様を織りだした織物は禁色の対象で、天皇、皇室以外の使用を禁じられていました。 このように古代より日本では色が重視され、色により位を表し、またその色の使い方も非常に繊細であり、その識別も細かく分類し名付けられ、ここに日本人独自の美意識と相まった色彩感覚をみることができます。この日本人独自の視覚と色彩感覚は、「日本画」や「工芸」といった伝統芸術に今も受け継がれています。
本展では、日本古来から伝わるその視覚と色彩感覚の上に育てられ、熟成発展した「日本画」や「工芸」といった伝統芸術の世界で美を追求するアーティストを紹介し日本の伝統工芸の次世代の可能性と方向性を展観します。
The “Forbidden Color” exhibition is a collaboration project intoroducing 7 Japanese-style painters and 3 craft artists.
The title of this exhibition, “Forbidden Colours” refers to the colours of clothing that were not allowed to be worn by other people under the ancient Japanese decree system. Seven colours of blue, red, yellow-tan (KIAKA), mustard yellow (KUCHINASHI), deep purple (KOIMURASAKI), deep scarlet (KOKIAKE), burgundy (KOKISUOU), and woven fabrics with patterns are prohibited. These textiles were strictly used only for the emperor and the imperial family. Since then, colours have been emphasized in Japanese history and the social hierarchy was represented by colors. The usage of the colours is very delicate and this unique Japanese sense of vision and color is still inherited in traditional arts such as “Japanese painting” and “crafts”.
In this exhibition, we introduce artists who pursue beauty in the world of traditional arts that have been nurtured and developed based on their visual and colour sense that have been passed down since ancient Japan. We will exhibit the possibilities and directions of the next generation of Japanese traditional crafts.
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小田倉 由祈
2006年 第24回上野の森美術館大賞展 ’08
2007年 東北芸術工科大学日本画コース卒業 優秀賞
2009年 東北芸術工科大学大学院日本画領域 修了
2011年 初個展 第45回新人選抜レスポワール展(銀座スルガ台画廊)’12
2012年 優秀選抜展U35 ART EXHIBITION(横浜赤レンガ倉庫)'12~'15
2014年 奏風会(銀座スルガ台画廊)'16'18'20'22
2011年~2022年 14回の個展開催、グループ展多数参加
現在 日本美術家連盟会員花、果実、小さな種や球根から無限に広がっていくエネルギーを感じています。
そのエネルギーは私の中の生命エネルギーと共振し、生命の尊さや生きていること自体が奇跡であることを教えてくれます。
特に花々は、無尽蔵のエネルギーで、私を励まし、力を与え続けてくれる存在です。
一枚の絵画の中に、花々や小さな生命のエネルギーが満ち溢れる世界を描きたいと願っています。 -
ゼノビッチ美奈子
武蔵野美術大学日本画科卒
文化庁海外芸術家派遣員としてニューヨーク Pratt Institute絵画科大学院卒
国内外の展示会、アートフェスティバルに多数参加
これまでに企業(ネットワンシステムズ株式会社、ウェルシア薬局株式会社)を含め100点以上の作品を販売http://minakoyamano.com
伝統的な日本画材や技法の良さを再発見し、現代的な要素や技法と融合することにより、
ダイナミックさとユーモアを日本画に取り戻し、新境地を開くことを目指しています。 -
篁 七有
99年イラストレーターとして雑誌、広告、音楽方面で活動開始
10年個展「代官山monkey gallery 」
11年グループ展「ニッチェgallery」
14、16年個展「銀座Daikokuya gallery」
18年雅号を篁七有とする
19年月刊美術誌内コンペ新人賞
23年回顧展「八千代市市民ギャラリー」
他、グループ展、個展、多数。日本人の信仰、死生観、宗教性をテーマの中心に据えて制作を続ける。
浮世絵や大和絵から多大なインスピレーションを受けて制作したシリーズをはじめ、
仏教説話や民間信仰に基づく日本特有の呪術性を秘めた絵画表現を目指している。
近年、急速に失われつつある日本人としての豊かな精神性を描き残すべく、日々、
制作を続ける。 -
田中 希和子
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橋田 真季
1986年 奈良県生まれ
2011年 日展入選(以降3回入選)、佐藤太清公募美術展入選
2014年 日春展日春賞、全関西美術展第2席
2016年 橋田真季日本画展「そこにあるもの」(芝田町画廊)
公募展や個展、グループ展、国内外のアートフェア等に出品。
イラストやゲストスピーカー等の依頼も受けている。『星天(ほしそら)』は、どこかでみた夜空や明け方の空、夕刻の空を制作し、完成した順にナンバーを付けている。単なる情景ではなく、時間や空間を点や線に置き換えたり、物質の関係や色彩と粒子の効果などを使って、具象と心象の境界を描くことを試みている。
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平賀 愛子
2017年 国際陶磁器展美濃 入選
2018年 陶美展 入選
東日本伝統工芸展 入選
2021年 笠間陶芸大賞展 入選
2022年 テーブルウエアフェスティバル 入選
2022年 サヴォアヴィーブル(六本木)個展
2023年 ギャラリーおかりや(銀座)グループ展自然・生命の循環をテーマに、うねるような生命の躍動感を表現したく
日々制作に取り組んでいる。 -
間瀬 由加里
2018年 愛知県立芸術大学日本画専攻 修了
2020年 見参-KENZAN-2020 八犬堂賞受賞
グループ展「アートのチカラ」伊勢丹新宿店
2021年 グループ展「今昔絵図展」Artglorieux GALLERY OF TOKYO
グループ展「Kenzan2021」東京芸術劇場
グループ展「アートのチカラ」伊勢丹新宿店
個展「還る場所」八犬堂ギャラリー
2022年 グループ展「上野松坂屋動物園展」松坂屋上野店
グループ展「たんざく展」伊勢丹新宿店
グループ展「アートアートアート」松坂屋名古屋店
グループ展「高橋祐次間瀬由加里2人展」Artglorieux GALLERY OF TOKYO
2023年 グループ展「アートフェア東武」東武池袋店
グループ展「My Little Secret」西武池店袋
グループ展「青の世界展」豊田画廊
個展「最果て」八犬堂ギャラリー
グループ展「OSAKA ART FES 2023」阪神梅田本店
グループ展「ファインアートコレクション」松坂屋名古屋店
2024年 グループ展「上野松坂屋動物園展」松坂屋上野店
他、グループ展多数参加私は日本画の伝統的な思想である余白の美しいバランスを大切にしています。
また独自の視点として、目に見えない余白(空気)の性質自体をモチーフとなる
動植物を使って表現しています。
例えば、
寒くて薄い空気を、海月によって
暖かく流れる風を、うたたねする羊によって
重たくて温度のない真空を、シーラカンスによって・・・
したがって、余白とモチーフの間の境界を描き出すことに特に興味を持っています。
境界を描くことで、見えない余白との多様な関係性に注目しています。 -
武藤 紗緒里
1994年 神奈川生まれ
2020年東京藝術大学卒業近年の展示歴
2024年 ACT新春小品展 /アートコンプレックスセンター
2023年 個展『水辺の気配』/アートコンプレックスセンター
2023年 ACT小品展 /アートコンプレックスセンター
2022年 二人展:沖綾乃・武藤紗緒里 -春愁- /耀画廊人の切実さや人暗さを肯定したい気持ちで中性的な人物をメインに描いてきました。
現在はネガティブの肯定というテーマから、ポジティブな感情や静かな心の動きも描くようになりました。何かを感じること、それを抱えることへの肯定が今の自分のテーマであるように思います。
人物にほとんどモデルはありません。誰かにならないように描くのは自分の中でひそかなルールになっています。 -
山田 英和
1985 東京都出身
2011 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース修了
2019 個展「Landscape」(千駄木・フリュウギャラリー)
2022 個展「Focus」(千駄木・フリュウギャラリー)
2023 企画展「横浜赤レンガInternationalArtExhibition2023」 (神奈川・赤レンガ倉庫)日常に垣間見える「情景」を主な題材としています。
生活の中でふと捉えるも、瞬く間に過ぎていく微かに心揺さぶられる景色を切り取り、
形にするべく日々 表現に取り組んでおります。 -
李 逸琰
2013年 中国中央美術学院 ホームプロダクトデザイン専攻 卒業
2019年 富山大学芸術文化研究科 芸術文化学専攻 修士課程修了
2023年 金沢美術工芸大学 美術工芸専攻 博士後期課程 単位取得満期退学
2023年 金沢美術工芸大学 美術工芸専攻 科目等履修生 (2024年3月博士号取得見込)
2024年 卯辰山工芸工房入所入選・受賞歴
2020年 国際漆展・石川2020(入選)、 2021年 寧波国際写生作品展(入選)、2023年 第40回日本伝統漆芸展(入選)、2023年 KANABI クリエイティブ賞2022、2023年 国際漆展・石川2023(入選)古来より、日本の漆箱に描かれる図案とその意味についての文学的なアプローチに魅了されています。しかし、現代社会ではこの伝統が衰退しています。私はこの状況に対処し、自身の制作活動を通じて古典的な伝統を新たな形で継承しようと考えています。私が選んだ題材は、源氏物語や伊勢物語のような古典的なテーマではなく、谷崎潤一郎の文学作品から着想を得ています。蒔絵六角箱「孔雀の影」はのコンセプトは:「陰翳礼賛」の中で、漆の一番美しい描写は、闇に隠れる豪華絢爛な美である。蝋燭の光の下で、押さえられた美の光である。しかしながら、今は電気がある時代である。物理的に闇に隠くされる環境が多くないことは事実である。「陰翳礼賛」の漆の美しさを表現する為に、影絵の意匠を参考にし、闇に隠れる可能性を考えたい。
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また、実際に作品をご覧になりたい方は、作品により画廊にてご覧いただくこともできます。 ご希望の際は事前に御連絡ください。
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