VISIONs I

2021.5.31.Mon-6.5.Sat
12:30-19:30*
6.5.Sat until 17:00

犬飼 昌音 大高 浩美 カメ子カメ男 楠萌 スズキサエ 藤木 菜々子 八木 仁志 Mónica

現代アートというものは、現代社会の様々な側面を映し出すフィルターの様なものであり同時に様々な表現方法を駆使して、現代社会が持つ問題や現代社会に生きる人間の内面を多角的に読み解き、違った視点から表現するものでもあります。そして現代アートは、何より私たちにとって重要な身近な未来を予見し、希望や展望(VISION)を伝える媒介でもあります。
ひとりひとりのアーティストが柔軟な視点をもって、アートを通して伝達することの重要性や関係性をあらためて見つめ、変わらなければいけないというメッセージを外部に送りだすのもアートの大きな役割であるのかもしれません。
本展では、弊画廊選抜による作家7-8名の多種多様な表現の作品によりそれぞれの作家が様々な技法とスタイルの中に映し出す心のうちに秘めた幻影と展望(VISION)を現代のアートシーンの一断面として紹介したいと思います。

Contemporary art is like a filter that reflects various aspects of contemporary society, and at the same time, it deciphers the problems of contemporary society and the inner workings of human beings in contemporary society from different perspectives, making full use of various methods of expression. Contemporary art is also a medium to foresee the future, which is more important to us than anything else, and to communicate our hopes and visions.
Each artist has a flexible point of view, and it may be an important role of art to send out a message to the outside world that we need to change, by taking a fresh look at the importance of communication and relationships through art.
In this exhibition, 7-8 artists selected by our gallery will present their works of various expressions, and we would like to introduce them as a cross-section of the contemporary art scene, which is the vision and vision that each artist has hidden in his or her heart in various techniques and styles.


  • 犬飼 昌音

    犬飼 昌音

    2021年 グループ展「春の藝術展」日本文藝

    私は「印象」をテーマにコラージュ作品を制作しています。
    人間は初めて見たものに対し、何かしらの印象を受け、瞬間的に雰囲気で物事を捉えているように感じます。
    ものの意味や本質を理解するためには、印象や雰囲気の先にあるものを見抜くことが大切です。そのために、時間の経過と共に変化していく感覚やイメージを掴みながら、物事に真っ直ぐ向き合わなければなりません。
    このように、印象の経過を感じることができる作品をこれからも生み出していきます。

  • 大高 浩美

    大高 浩美

    1968年 千葉県にて生まれる
    サロン・ブラウン美術会員

    2019年 日仏現代国際美術展 新作家賞
    2019年 Digital Olympiart Tokyo 2019 佳作賞
    2019年 国展   入選
    2019年 国画会千葉支部展
    2020年 日仏現代国際美術展 準会員優賞
    2021年 国展   入選

    真実は、見えないものに存在しています。
    見えないものですが、見えるものにしていくことは可能です。
    それは、客観を超えて意志的に主観を持つことが必要だと思います。
    そこを意識しながら、内なる世界から外の世界に生み出します。
    見えないものをひとまとめとするならば、愛です。
    単語の愛ではなく、愛は全ての要素となっています。
    要素であるがゆえに、愛は多くの見える形となります。
    人は生まれてから他界するまでの月日、何を学び残せるでしょうか?
    自問自答を繰り返しながらアート制作をしています。
    私の核になります「光(愛)はどんなときにも存在する」との想いを感じながら
    自問自答をしながら制作をさせて頂いています。

    多くのご縁を頂き、心より感謝をしています。
    その中で感じることは、人生とは喜怒哀楽を感じる経験をすることで、
    その経験を租借し学びとすることですね。
    そしてその学びは木の年輪のように人生の幹を太くさせ、
    動じることない根を大地に伸ばしていくのだと思っています。
    これは見えない存在(愛)を見えるものにするうえで、
    とても大切なことだと感じています。
    これからも、何卒よろしくお願い致します。

  • カメ子カメ男

    カメ子カメ男

    1979 鹿児島県生まれ

    Independent Tokyo 2020 出展

    アニメや漫画などサブカルチャー文化に影響をうける。
    主に女の子を描き、主観的な思想を客観的に見る器にしている。

  • 楠萌

    楠萌

    新潟県生まれ
    京都嵯峨芸術大学短期大学部卒業
    長岡造形大学卒業
    デザイナー

    2020 Small Paintings ( iro gallery 吉祥寺 )
    2020 art &蕎麦 ( 小嶋屋蕎麦 長岡 )
    2021 Another Story ( Mount tokyo 駒澤大 )
    2021 エックス展 ( 長岡美術センター )

    女の子と動物を描きました。
    赤い色は女の子の心を投影しています。

  • スズキサエ

    スズキサエ

    いびつに見えるものの中にも、グッとくる曲線を見つけたりすることがある。
    そんな魅力的なナニカをカタチにするべく、日々実験中です。
    オイルパステルやクレパスを使った独自の技法で制作しています。

    武蔵野美術大学卒業

    2018年銀座月光荘ムーンライト展参加「月のはなれ章」受賞
    銀座月光荘サロン「月のはなれ」にて
    個展「いつかの場所へ。(2019年)」、「ちいさな絵。(2020年)」
    吉祥寺モノギャラリーにてグループ展(2019年、2020年)
    吉祥寺ギャラリーイロにて個展「冬の日。2020年」
    他、企画展などの参加

    2021年銀座月のはなれにて個展予定

  • 藤木 菜々子

    藤木 菜々子

    1999年11月28日、大阪市に生まれる
    2018年 大阪私立四天王寺高等学校卒業
    2019年 京都精華大学芸術学部
         造形学科版画専攻入学 在学中

    版画特有のレイヤー構造に興味を持ち始めて以降、それらの展開を試みる実験作品を制作する。
    製版の段階で、従来の版画手法のように1枚の絵を分解してレイヤー構造化するのではなく、モチーフとするイメージの一枚絵自体を、1レイヤーとして扱い重ねる。起点となるのは雑誌の写真や映像作品、自身の過去絵など、既に完成されたものである。それらにドローイングを重ね、最終的に任意の線を抽出することで1枚の版画作品とする。

  • Mónica

    Mónica

    2009年 女子美術大学 絵画学科日本画専攻 卒業
    卒業後、浮世絵制作に10年間従事
    2018年 グループ展「スイートパステル×ビビットカラー」 AAA GALLERY
    デザインフェスタギャラリー ウォールペイント
    2019年 真夏のデザインフェスタ ライブペイントで参加
       「国際手作設計節2019」華山1914文創園區 (台北)
    2020年「Independent Tokyo 2020」東京都立貿易センター浜松町館
    2021年 グループ展「F6・極2021」展 アモーレ銀座ギャラリー
        「THE WORLD OF UKIYO-E」上野の森美術館
    グループ展「白T VS 黒T」展 ギャラリーSubaru 出展予定
       「SALON ART SHOPPING PARIS」 Carruousel du Louvre(パリ) 出展予定

    日本の大切な文化である「浮世絵」。私が浮世絵の魅力を知ったのは15歳の頃でした。西洋の絵画と違い、影を使わずに線で物体を表現しているのになぜこんなに立体感があるんだろう!と感動し、日本独特の色彩感覚に圧倒され、それから浮世絵をたくさん模写するようになりました。でも次第に勉強していくうちに、こんなに素敵な文化なのに現代では描いている人がほぼいないという事実を知り、浮世絵を描ける人になりたいと思い日本画の道に進みました。
    浮世絵は争いのほとんどない江戸時代に生まれました。歴史的にも戦争や紛争がない時期に芸術の文化は発展してきました。私の尊敬する歌川国芳は、武器ではなく筆を持ち、風刺の効いた作品を世に出すことで時の権力を痛烈に皮肉りました。その国芳の精神を引き継ぎつつ、女性ならではの視点で手描きの技術を生かし、浮世絵を現代に浸透させていきたいと思っています。

  • 八木 仁志

    八木 仁志

    1993年 京都生まれ
    2012年 京都嵯峨芸術大学 彫刻分野 入学
    2016年 京都嵯峨芸術大学 彫刻分野 卒業

    個展
    2019年 6月「際の風景」LAD gallery 愛知

    グループ展
    2018年 1月「Life is Collage」展 art &space cocokara  東京
         4月「Art de vivre」展 gallery conceal 渋谷 東京
         9月「UNKNOWN ASIA OSAKA 2018」 大阪
    2020年 12月 「Independent Tokyo 2020」 東京

    受賞歴
    2016年 卒業制作展 教育後援会奨励賞
    2018年 UNKNOWN ASIA2018  岩田量平賞、山本恭輔賞

     私は「新しい風景の発見」を制作のテーマにしています。
     私達は普段、他人(自分とは無関係に生活をしている人達)の存在を風景の一部としてしか見ていません。しかし、他人の存在を注視することで、新しい風景の発見を感じることが出来ます。
     街で見かける他人は、自分とは無関係に存在しています。しかしそこには、彼らが彼らでなくてはならなかった現実が「今ここ」にあり、他人への眼差しが自分自身に居場所を与えてくれます。
     私達が「今ここ」に必然性を求める事は、けなげな人間の幻覚に過ぎないのかもしれません。それでも、「今ここ」に存在している偶然に必然性を信じずにはいられないのです。

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