Abstraction II 2023
2023.7.31.Mon-8.5.Sat
12:30-19:30*
*8.5.Sat until 17:00
榊深月 長山千春 Hyoji
その後、抽象表現は、1940~1950年代にかけてアメリカで全盛を迎えます。
“余計な要素を絵画からそぎ落とし必要で根本的な要素にまで還元することによりモダニズムが最終的な美術の形態になる”という当時、抽象表現主義を擁護した美術批評家のグリーンバーグの議論は美術界に大きな波紋を呼びました。
その偉大な絵画運動から半世紀あまりが経った今、“抽象の表現性には限界があり、既にその可能性は今までの作家によってほぼ試みつくされてしまった?”という言葉が囁かれ、現代日本のアートシーンをみても抽象絵画は影を潜める一方で具象表現がもてはやされ、物語性の強い作品やアニメーション風の作品が溢れています。
本展では、このような昨今の日本のアートシーンの中で、改めて抽象という表現法の持つ意味を問い直し、究極的には、芸術とは何か絵画とは何かという根源的な意味を探求します。
具象全盛と呼ばれる中、あえて抽象表現を貫き通し、抽象表現のなかに新しい可能性を求めて制作を続ける作家を取り上げ弊画廊選抜による抽象作家3名たちの多種多様な抽象表現スタイルの中に現代における抽象絵画の持つ意味と可能性を再考します。
本展を通じて、 評価が高かったアーティストには、翌年アートポイントでの完全企画展、プロデュース展及び海外展の出品候補の対象となります。
Abstract expression was born in the early 20th century in Europe, and Kandinsky is generally considered to be the founder of abstract painting, which is said to have occurred around 1910.
Abstraction then reached its zenith in the United States during the 1940s and 1950s.
Greenberg’s argument that “by stripping away the extraneous elements from painting and reducing it to the necessary and fundamental elements, modernism becomes the final art form” caused a stir in the art world, as he defended Abstract Expressionism at the time.
Now, a little more than half a century after that great painting movement, “Is there a limit to the expressiveness of abstraction, and has its potential already been largely attempted by previous artists?”
The Japanese art scene today is full of narrative and animation-like works, while abstract paintings are lurking in the background, and figurative expression is much celebrated.
In this exhibition, we will re-examine the meaning of abstraction as a method of expression in the current Japanese art scene and ultimately explore the fundamental meaning of what art and painting are.
In the midst of the so-called “Figurative Age”, we will focus on the artists who have been pursuing new possibilities in abstract expression and rethink the meaning and possibility of abstract painting in the various styles of abstract expression of selected 3 abstract artists.
The artists who receive high praise through this exhibition will be considered for the following year’s full exhibition at ART POINT as well as other international exhibitions.
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榊深月
1997年 大阪府出身
2022 年 国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産大学校
水産学研究科 水産資源 管理利用学専攻(修士課程) 卒業
2022年8月 カイカイキキ主催 GEISAI#21 デビュー
2023年1月 GALLERY ART POINT"Preface Ⅱ 2023"
2023年7月 開催中 本展覧会未だ見たこともないこと。 聞いたこともない
こと、触れたこともないことを、知りたい収したい表現したいと思う欲こそが、私の創作活動の源となっています。
「私の頭の中の世界」 を作品の中に落とし込み、
表現しています。
私の世界はこんな色です。あなたの世界はどんな色ですか? -
長山千春
1990年 長崎県壱岐市 生まれ
2013年 東京造形大学 造形学部 美術学科 絵画専攻領域 卒業<宣誓>
色彩の閃き。その偶発的な表情から逡巡する。
無意識の顕現と相関。
意識(わたくし)が無意識(わたくし)に介入する企図である。但し、意図せずに。
わかり合うこと、それが愛の根源であると考える。
要するに、「愛の証明」を試みているのだ。<Manifesto>
A flash of color. Hesitating through its occasional expressions.
The manifestation and correlation of the Unconscious.
It is an intention by the Conscious (Myself) to intervene in the Unconscious (Myself). However, unintentionally.
We believe that understanding each other is the root of LOVE.
In short, I am attempting to “Prove LOVE”. -
Hyoji
岡山県出身
2020 神戸芸術工科大学院修士修了
2022 第15回プラチナアート大賞展入選
プラチナアート大賞展受賞者選抜展出品
ホテル六甲荘65周年記念28室のGALLERY展示販売会出品
第106回二科展入選、Face2023展入選
2023 第71回光陽展入選
第79回現展入選、第19回世界絵画大賞展入選現代社会を生きる人々をテーマに描いています。時代によって生まれてくる様々な問題をどのように作品に表現し、みる人に伝えていけられるか、表面的な事柄で終わらずにその問題の核心となる部分を認識し、共有していく事が重要だと感じています。作品を通してVUCA時代を生きる人々へ前に踏み出す力を届けられたら幸いです。
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