Inscape- うちなる眺め - 2025

2025.05.05.Mon - 05.10.Sat
12:30-19:30*
*5.10.Sat until 17:00

小田倉 由祈 髙田 紗衣 山田 英和 吉川 大介

日本画の魅力は絵の具の魅力、素材の面白さによるところが大きく、他の画材とは違う非常に繊細で透明感のある雰囲気を醸し出す宝石のような顔料の輝きと煌き、柔らかな光を放つ画肌にあります。日本画は、日本の中で熟成、独自に発展した様式といえますが近年では、油彩画の影響を受け、絵具を厚く塗り重ねた表現や抽象的描画など、いわゆる伝統的な技法にとらわれない表現技法もみられるようになっています。また、昨今では、伝統的な日本画の手法を借りながら、現代アートの最先端を切り開くアーティストも現れ、日本画を基調とした作品は世界からも注目を集めるようになっています。 本展では、この日本画の世界に光をあて、日本画の世界で美を追求するアーティスト4名を選出し、それぞれの作家が心のうちに秘めた眺め、心象風景(Inscape)を岩絵の具という画肌のなかに表現します。また、展示作品を通じ日本画というテーマで様々な技法とスタイルの中に映し出される心象世界をコンテンポラリーアートシーンの問題として捉え、日本の伝統的な技法や様式の上に育てられ、熟成発展した日本画という視覚芸術に今一度その価値を求め、日本画の王道的見地に立脚し次世代の日本画の可能性と方向性を探りたいと思います。

The materials used on the work itself stand out on Japanese traditional paintings, there is a clarity in the works as if the pigments were like the soft light from the paintings which creates atmosphere to the work of art, and that is the major difference between Japanese paintings and Western traditional oil paintings. Japanese traditional paintings have been developed in an unique way in Japan, but there is a certain influence of Western oil paintings such as putting a lot of layers of paint or abstract expressionism in contemporary Japanese artworks. There is also a way of making artworks using traditional Japanese painting techniques as well as contemporary ways of working, and this could possibly lead Japanese contemporary art world amongst other movements in the world. In this exhibition called “Inscape”, we are focusing on Japanese paintings and we have selected 4 artists who seek the aesthetics in the world of Japanese paintings. Each artist visualise their own “Inscape” using rock pigment on the surface of the works. The main concept of this exhibition is to show the impact of Japanese paintings in contemporary art scenes and the directions and possibilities of the Japanese art in the next generations.



  • 小田倉 由祈

    小田倉 由祈

    2006年 第24回上野の森美術館大賞展 ’08
    2007年 東北芸術工科大学日本画コース卒業 優秀賞
    2009年 東北芸術工科大学大学院日本画領域 修了
    2011年 第45回新人選抜レスポワール展(銀座スルガ台画廊)’12
    2012年 優秀選抜展U35 ART EXHIBITION(横浜赤レンガ倉庫)'12~'15
    2014年 奏風会(銀座スルガ台画廊)'16'18'20'22'24
    14回の個展開催、グループ展多数参加
    現在  日本美術家連盟会員

    〈コメント〉
    私は、花が咲いていく姿に、エネルギーが無限に広がっていき、永遠に生命が続いていくような力強さを感じています。
    私自身の内部の自然から、啓示を受けているように、生きる力が漲ってきます。
    花のように、ありのままの生命の力を宇宙に放ち、人生を思い切り謳歌して、
    永遠の生命エネルギーを一枚の絵画の中に描いていきたいです。
    皆様の心に、光が届きますようにと願いながら創作をしています。

    HP - 小田倉由祈
    https://yukiodakura.jimdofree.com/

  • 髙田 紗衣

    髙田 紗衣

    2000年 大阪府生まれ

    2023年 個展「once upon a time」Art Spot Korin(京都祇園)

    2024年 公募「京都烏丸六角アートプロジェクト」京都建築事務所賞 受賞

    2024年 グループ展「Newcastle × Kyoto Art Student Exchange Exhibition"With & Without You" 」ニューカッスル大学(イングランド)

    他、受賞・展示参加あり

    〈コンセプト〉
    私は自身の制作主題である「人と植物の共生」を表現するため、主に庭園や日常の風景に焦点をあてて絵画制作を行っている。

    人と植物が相互関係を結びながら同じ場所・同じ時間軸に存在すること、人の心情に寄り添う自然がもたらす美しさを「人と植物の共生」として一つの絵画の中で異なる種(モティーフ)が混在していることを「庭園」としている。

    絵画という枠の中で絵を組みたてていくことが私にとって造園に近い行為であり、別の種同士が同じ時間・同じ場所に存在することを庭園と定義し、絵画の中に庭園を創造する。

  • 山田 英和

    山田 英和

    1985 東京都出身               
    2011 武蔵野美術大学大学院 
        造形研究科美術専攻日本画コース修了
    2022 個展「Focus」(千駄木・フリュウギャラリー)
    2023 企画展「横浜赤レンガInternationalArtexhibition
           2023 (神奈川・赤レンガ倉庫)
    2024 企画展「禁色 I 2024 - Forbidden Colors - 」
             (銀座・GALLERY ART POINT )

    日常に垣間見える「情景」を主な題材としています。
    生活の中でふと捉えるも、瞬く間に過ぎていく
    微かに心揺さぶられる景色を切り取り、形にするべく
    日々 表現に取り組んでおります。

  • 吉川 大介

    吉川 大介

    美大受験指導や子供たちの絵の教室の傍ら、地元付近でのスケッチと創作活動を続けています。
    葛の葉は近くの河川敷でスケッチしました。
    僕の作品のほとんどは徒歩か自転車の行動範囲のものがモチーフです。
    自宅の近辺には大自然こそありませんが、小さな自然が結構残されています。
    そこにある自然と人との関わり合い方をテーマに作品作りをしています。
    作品を通して身近な自然に共感や再発見をして頂ければ幸いです。

    1980 大阪府茨木市に生まれる
    2002 京都市立芸術大学 美術科日本画専攻卒業
    現在 創画会会友
    京展 栖鳳賞受賞('07,'13)
    創画展、春季創画展に毎年出品
    京展、臥龍桜日本画大賞展、花鳥画展、筍々会展'17('18)など
    web個展 ('22,'25・日本橋アート)
    日本画二人展 ('24・奈良近鉄)

作品ご購入ご希望の方は以下、ご連絡いただきますようお願いします。
また、実際に作品をご覧になりたい方は、作品により画廊にてご覧いただくこともできます。 ご希望の際は事前に御連絡ください。

問い合わせ先 (担当:吉村 義彦)
Mail : yy.artpoint★gmail.com(★は@に置き換えてください)
Tel : 03-6228-6839

Please contact us if you are interested in purchasing artworks.
In the case that you’d like to see actual artworks at the gallery, please contact us in advance.

Contact : Yoshihiko Yoshimura
Mail : yy.artpoint★gmail.com(Please change ★ to @)
Tel : 03-6228-6839