Abstraction II 2021

2021.6.28.Mon-7.3.Sat
12:30-19:30*
7.3.Sat until 17:00

後藤 理加 高橋 香 馬場 雄基 薮内 舞

抽象表現は 20世紀初頭にヨーロッパで誕生し、 一般にはカンディンスキーが抽象絵画の創始者と言われており、その時期は1910年頃とされています。その後、抽象表現は、1940~1950年代にかけてアメリカで全盛を迎えます。“余計な要素を絵画からそぎ落とし必要で根本的な要素にまで還元することによりモダニズムが最終的な美術の形態になる”という当時、抽象表現主義を擁護した美術批評家のグリーンバーグの議論は美術界に大きな波紋を呼びました。
その偉大な絵画運動から半世紀あまりが経った今、“抽象の表現性には限界があり、既にその可能性は今までの作家によってほぼ試みつくされてしまった?”という言葉が囁かれ、現代日本のアートシーンをみても抽象絵画は影を潜める一方で具象表現がもてはやされ、物語性の強い作品やアニメーション風の作品が溢れています。本展では、このような昨今の日本のアートシーンの中で、改めて抽象という表現法の持つ意味を問い直し、究極的には、芸術とは何か絵画とは何かという根源的な意味を探求します。
具象全盛と呼ばれる中、あえて抽象表現を貫き通し、抽象表現のなかに新しい可能性を求めて制作を続ける作家を取り上げ弊画廊選抜による抽象作家(3-4名を予定)たちの多種多様な抽象表現スタイルの中に現代における抽象絵画の持つ意味と可能性を再考します。

Abstract expression was born in the early 20th century in Europe, and Kandinsky is generally considered to be the founder of abstract painting, which is said to have occurred around 1910.
Abstraction then reached its zenith in the United States during the 1940s and 1950s. Greenberg’s argument that “by stripping away the extraneous elements from painting and reducing it to the necessary and fundamental elements, modernism becomes the final art form” caused a stir in the art world, as he defended Abstract Expressionism at the time.
Now, a little more than half a century after that great painting movement, “Is there a limit to the expressiveness of abstraction, and has its potential already been largely attempted by previous artists?” The Japanese art scene today is full of narrative and animation-like works, while abstract paintings are lurking in the background, and figurative expression is much celebrated.
In this exhibition, we will re-examine the meaning of abstraction as a method of expression in the current Japanese art scene and ultimately explore the fundamental meaning of what art and painting are.
In the midst of the so-called “Figurative Age”, we will focus on the artists who have been pursuing new possibilities in abstract expression and rethink the meaning and possibility of abstract painting in the various styles of abstract expression of selected abstract artists.
The artists who receive high praise through this exhibition will be considered for the following year’s full exhibition at ART POINT as well as other international exhibitions.



  • 後藤 理加

    後藤 理加

    11月14日生まれ、大阪府大阪市出身
    幼少時から絵を描く事が好きで1997年、油彩を学ぶ。
    2001年、文部科学省認定色彩検定2級取得 。
    2010年から毎年海外のアートフェアに出品(Salon Art Shoppinng、RED DOT NEW YORK,RED DOT MIAMI,ART SHOW BUSAN,SOAF,Daegu Art Fair 他)

    1997 油彩を学ぶ
    2001 文部科学省認定色彩検定2級取得
    2010 Salon Art Shopping/フランス(パリ)
    2011 RED DOT NEW YORK/アメリカ(ニューヨーク)
    2012 RED DOT MIAMI/アメリカ(マイアミ)(’13)
    シャルロッテンブルク宮殿展(ドイツ・ベル リン)
    Verge Art Fair/アメリカ(ニューヨーク) 上海風月舎画廊
    にてグループ展M50/中国(上海)
    2013 Salon ArtShopping /フランス(パリ)
    2014 ART SHOW BUSAN/韓国(釜山)
    2015 SOAF/韓国(ソウル)(’16)
    2016 Daegu Art Fair/韓国(大邱)
    2017 TRANSNATIONAL ART 2017/Osaka Contemporary Art Center,Japan
       Daegu Art Fair/韓国(大邱)
    アジア国際美術交流・日本展/兵庫県民会館
    2018 Daegu Art Fair/韓国(大邱)(’20)
    2018 新鋭作家洋画展/松坂屋上野店 美術画廊

    受賞/Awards
    福井サムホール展福井サムホール展(佳作・奨励賞)
    全関西行動美術展(奨励賞・ホルベイン賞)

    ◯主な活動:グループ展・個展・公募展・海外アートフェア
    女流美術家協会展、全関西行動美術展、福井サムホール展、全関西行動美術展、KDDIデザイニングスタジオ(原宿)にて展示、勉強カフェ秋葉原・北参道にて展示、兵庫県立美術館内ギャラリー棟 3階ギャラリーにてグループ展、門真ルミエールホールにてグループ展、他グループ展多数。

    コンセプト
    当たり前の様に繰り広げられていく日々の中、光・色・音、そして自然。これらを感じられる事は本当に喜びであり宝物です。そんな気持ちを大切に思いのままに心象的な表現の抽象画を描いています。これから、どの様な展開になるのか分かりませんが、そのときそのときを素直に表現していきたいです。

  • 高橋 香

    高橋 香

    インテリアが好きで自宅に飾る絵画を探していた所、なかなか自分の思い描く理想の絵画に出会えず、ならば自分で作ろうと思ったのをきっかけに、色と色が混ざり合い、何にもとらわれず、自由に「その時の色」を選び一つとして同じデザインは出来ない、抽象的でおしゃれなアルコールインクアートに魅力され、2018年〜独学でスタート。

    言葉で表現する事の出来ない海や空、森林や石、想いなど、日常にある自然からのインスピレーションを受けたものを作品にしております。

  • 馬場 雄基

    馬場 雄基

    ・1994年 兵庫県生まれ
    ・2017年 大阪芸術大学 卒業
    ・2016年 BIWAKO大賞展 (入選)
    ・2016年 うたづ大賞展 (入選)
    ・2016年 第45回現代芸術国際AU展 (入賞)
    ・2016年 第62回全関西美術展 (佳作賞)
    ・2017年 第67回 西宮市展 (西宮市展若手奨励賞)
    ・2017年 第63回全関西美術展 (佳作賞)
    ・2018年 第64回全関西美術展 (サクラクレパス賞)

    ・2016年 ART OSAKA 2016 (大学より出展)
    ・2016年 AHAF (Asia Hotel Art Fair Seoul 2016)アジアホテルアートフェア2016 (招待)
    ・2017年 ART OSAKA 2017(ギャラリー風より出展)

    ・2016年 スペース妙 (個展)
    ・2017年 ギャラリー風(個展)
    ・2017年 gallery&cafe/bar Relic (個展)
    ・2018年 ギャラリーZEN(個展)
    ・2018年 座・ギャラリー (個展)
    ・2019年 ギャラリー風(個展)
    ・2019年 スペース妙 (個展)
    ・2019年 アトリエSubaru (二人展)
    ・2020年 不二画廊 (個展)

    コンセプト

    人と人との関係が疎遠になりつつある現代社会で、人間が本来持つ根源的な生きる力をテーマとして描いています。情報社会の中で、インターネットなど便利なものが増えるにつれ、人の心は貧しくなっていっているように感じます。
    私が描く人物を通して、生きることはどういうことなのか、人間とは何なのかを、世に問いかけたいと思っています。

  • 薮内 舞

    薮内 舞

    2010年   作品発表を始める
    2012年   初個展
    2014年   POP UP GENTLEMAN (阪急メンズ大阪)
    2017、18年 ART Stream 2017、2018 (大丸心斎橋店)
    2018年   第5回川西まちなか美術館ライブペイント (兵庫県川西市)
          ※ライブペイントフェスタ賞受賞
    2019年   くどやまアートウィーク2019ライブペイント (和歌山県九度山町)
    2021年   Kawanishi Art Project -With- (兵庫県川西市)
    ほか、個展・グループ展など。

    おもにアクリル絵の具を使って抽象画を描いたり、インスタレーションの作品を作ったりしています。作っていると気持ちが落ち着くせいか、最近は小さな作品の制作が多いです。でも実は図工も美術も大の苦手科目で、ひょんなことがきっかけでこの世界に足を踏み入れるまでアートとは無縁の世界で暮らしていました。

作品ご購入ご希望の方は以下、ご連絡いただきますようお願いします。
また、実際に作品をご覧になりたい方は、作品により画廊にてご覧いただくこともできます。 ご希望の際は事前に御連絡ください。

問い合わせ先 (担当:吉村 義彦)
Mail : yy.artpoint★gmail.com(★は@に置き換えてください)
Tel : 03-6228-6839

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Contact : Yoshihiko Yoshimura
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