Abstraction- 抽象 -

2020.10.5.Mon - 10.10.Sat
12:30-19:30*
*10.10.Sat until 17:00

キリコカ 野田 博生 福本 倫 Aki

抽象表現は20世紀初頭にヨーロッパで誕生し、一般にはカンディンスキーが抽象絵画の創始者と言われており、その時期は1910年頃とされています。その後、抽象表現は、1940~1950年代にかけてアメリカで全盛を迎えます。“余計な要素を絵画からそぎ落とし必要で根本的な要素にまで還元することによりモダニズムが最終的な美術の形態になる”という当時、抽象表現主義を擁護した美術批評家のグリーンバーグの議論は美術界に大きな波紋を呼びました。
その偉大な絵画運動から半世紀あまりが経った今、“抽象の表現性には限界があり、既にその可能性は今までの作家によってほぼ試みつくされてしまった”という言葉が囁かれ、現代日本のアートシーンをみても抽象絵画は影を潜める一方で具象表現がもてはやされ、物語性の強い作品やアニメーション風の作品が溢れています。本展では、このような昨今の日本のアートシーンの中で、改めて抽象という表現法の持つ意味を問い直し、究極的には、「芸術とは何か」「絵画とは何か」という根源的な意味を探求します。
具象全盛と呼ばれる中、あえて抽象表現を貫き通し、抽象表現のなかに新しい可能性を求めて制作を続ける作家を取り上げ、弊画廊選抜による抽象作家たち(3-4名を予定)の多種多様な抽象表現スタイルの中に現代における抽象絵画の持つ意味と可能性を再考します。
本展を通じて、 評価が高かったアーティストには、翌年におけるアートポイントでの完全企画展、プロデュース展及び海外展の出品候補の対象となります。

Abstract expression was born in the early 20th century in Europe, and Kandinsky is generally considered to be the founder of abstract painting, which is said to have occurred around 1910. Abstraction then reached its zenith in the United States during the 1940s an
d 1950s. Greenberg’s argument that “by stripping away the extraneous elements from painting and reducing it to the necessary and fundamental elements, modernism becomes the final art form” caused a stir in the art world, as he defended Abstract Expressionism at the time.
Now, a little more than half a century after that great painting movement, “Is there a limit to the expressiveness of abstraction, and has its potential already been largely attempted by previous artists?” The Japanese art scene today is full of narrative and animation-like works, while abstract paintings are lurking in the background, and figurative expression is much celebrated.
In this exhibition, we will re-examine the meaning of abstraction as a method of expression in the current Japanese art scene and ultimately explore the fundamental meaning of what art and painting are.
In the midst of the so-called “Figurative Age”, we will focus on the artists who have been pursuing new possibilities in abstract expression and rethink the meaning and possibility of abstract painting in the various styles of abstract expression of selected abstract artists.
The artists who receive high praise through this exhibition will be considered for the following year’s full exhibition at ART POINT as well as other international exhibitions.


  • キリコカ

    キリコカ

    プロフィール: 
    画家 岡義実の次女としてフランスに生まれ、幼い頃より絵画に親しむ。
    明治学院大学文学部美術史専攻。学芸員資格取得。

    Profile:
    Born in France as the second daughter of artist painter Yoshimi Oka,I became familier with painting
    from an early age. Graduated Meiji Gakuin University in Japan,majored in the history of Art,and acquired
    curator qualification.

    コメント:
    根幹に流れるコンセプトは、記憶の追憶です。今回の"Abstraction"展では、ダンスをした時に感じていた記憶を描きました。その中で、動き・Identity・自然・無意識・色の世界に対する注目をしています。何かを描こうとする意識下の中では、絵は形が限定されてしまうのではないかと考える時があり、心が感じていた色やその先の無意識の世界を描きたいと思い、独学で油絵を描いています。偶然が必然を呼び、新しい色合いが生まれ、重なり合い、共鳴し、そこに動き・無意識の世界が生まれていく過程が好きです。私の作品では、色も多くの意味を含めています。最近は筆の他に、サランラップを使って描いています。

    Comment:
    The underlying concept is the recollection of memory.In this exhibition "Abstraction", I drew the memory I felt when I danced .Among the memory of dancing, I am paying attention to the world of movement, identity, nature,unconsciousness, and colors. When I am conscious of trying to draw something,I sometimes think that the shape of the drawings is limited,therefore I would like to draw the colors that my heart feels,and also want to draw the unconscious world. I am self-taught. I like the process,in which coincidence causes inevitability, and the process in which new colors are created, overlapped and resonated.I also like the process in which the world of movement and unconsciousness is born at that time. In my work, colors also have many meanings.Recently,I use plastic wrap in addition to the brush to draw oil paintings.

  • 野田 博生

    野田 博生

    Profile
    1985年 自由美術展(自由美術協会・東京都美術館)初入選 以後1997年まで入選12回
    1996年 個展 アートスペース獏 (福岡)
    2014年 個展 ギャラリー 風 (福岡)
    2019年 個展 ギャラリーカフェ ゆずりは (福岡)
    2020年 個展 ギャラリー キューブリック (福岡)
    グループ展「福岡教育大OB 円創会展」ギャラリー風
    グループ展「躍動する現代作家展」福岡アジア美術館
    グループ展「アトリエK展」田川市美術館他 、グ ル ー プ 展 多 数 参 加

    Statement
    マットな背景に凹凸のあるべースにシルクの光沢のあるカラフルな糸は人それぞれの生き方や個性を表しています。糸は心と心を繋ぐこともあれば、もつれることもあります。それは人と人とが絡み合っているからこそできる有意義なことです。
    そのような世界に生きているからこそ織りなす人間。その日その時の気持ちの鏡として生活に溶け込めたら幸せです。ささやき、希望、愛、忍耐、夢・・・を心象風景として制作しています。

  • 福本 倫

    福本 倫

    =Profile=
    1965 広島県生まれ
    1989~  フランス・パリ、アトリエ・コントルポワンにて銅版画を学ぶ。
    2002 帰国 東京在住

    [主な展覧会]
    ・1997~2020 ギャラリーたむら個展(広島)隔年に開催
    ・2000、2005、2011、2015、2019 ぎゃらりー図南個展(富山)
    ・2007、2015、2017、2018、2019 ギャラリーVIVANT個展(東京)
    その他各地で個展、グループ展開

    [作品所蔵]
    ・フランス国立図書館(フランス・パリ)
    ・ミュゼオ・ナショナル・デル・グラバド(アルゼンチン・ブエノスアイレス)
    ・アシラ文化会館(モロッコ・アシラ)

    =Statement=
    "抽象表現作品をアクリル絵具と様々なメディウムを実験的に用いてミクストメディアで、心象風景、自然のエネルギー、見えない存在を描写しています。
    モチーフに使っている丸い形は、”全ての生命は丸から生まれる”をコンセプトに生命の源を表しています。"

    他に銅版画、水墨画、蜜蠟画なども制作。

  • Aki

    Aki

    色彩心象画家 aki

    東京生まれ。2018年心や感情を源とした絵画を描き始める。
    絵に込めたエネルギーは観る人の心に伝わり、喜びや癒しをもたらすことに気づく。
    以降、独学で絵を学びアーティスト活動を開始。NYやパリの展示会、国内のイベント等で活動中。
    癒し、ほっとする...観る方にとって、心地よい感覚を感じていただければ嬉しい。

    ■展示会歴
    2019年7月  Fusion/Noho M55 Gallery in NY
    2019年8月  SUMMER SONIC 2019 アートランタン プロジェク
    2019年10月 企業コラボプロジェクト2019【PLACE DU ARUKAS】/ナカメアルカス
    2019年11月 みんなをハッピーにする奇跡の展覧会/SNS
    2019年12月 ANNUAL GROUP EXHIBITION/J-COLLABO in NY
    2020年4月  第9回 クリエイターEXPO/東京ビックサイト

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