Art Point Picks
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[ 奈義町現代美術館 ]
“岡山の大自然にひっそりとたたずむモダンアートのおもちゃ箱”
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世界的な建築家、磯崎新氏と日本を代表する現代美術家・荒川修作氏をはじめ、マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子らのプロデュースによる、作品と建物が一体化した公共建築として世界で初めての体感型美術館。
「太陽」、「月」、「大地」と名付けられた3つの展示室が来場者の既成概念・感覚を揺さぶり驚きを与える。反響する音や水と光とが織りなす時間のうつろい、重力にあらがう不思議な空間など、感性を刺激する前衛的な空間を五感で味わうことができる。館内には期間ごとに展示が入れ替わるギャラリーも併設してあり、新進気鋭の現代アーティストたちの作品が展示されている。“現代アートは、従来の芸術が持つ”美しさ”に加え、アートを通して『考える』こと、多面的に物事を考える力がつくことが魅力。アートの力で新たな考えに気付き、新しい自分に出会える。(岸本和明館長)”
モダンアートで人間に内面的豊かさを与えていく。そんな経験を奈義町現代美術館は提供する。 -
[ Tate Modern ]
“現代アートの巨匠ダリ、ピカソ、ウォーホルが勢ぞろい”
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イギリス・ロンドンのサウスバンクにその堂々たる佇まいを見せるテート・モダン。荒廃した火力発電所建物を世界の名だたる建築家の協議のもと改築、タービンホールを残した大迫力のスペースと大充実の展示物は世界中の美術ファンを惹きつけ、今や年間来場者数500万人と大英博物館と首位を争う美術館である。
モネ、ドガ、ピカソやマティスなど20世紀を代表するアーティストによる作品から、アメリカをはじめ各国の絵画、写真、彫刻、ビデオアート、アイデアアートまで、あらゆる現代アート作品に触れることができ、モダンアート初心者から玄人までもれなく満足感を得られる。特定のテーマに基づく展示方法で他の美術館とは一風変わった雰囲気を味わいつつ時折居りの様々なアートイベントも楽しむことができる。 -
[ The National Gallery ]
The National Galleryは、イギリスのロンドン、トラファルガー広場に1824年に設立された美術館である。13世紀半ばから20世紀までの作品が2,300点以上所蔵されている。他のヨーロッパ諸国の美術館よりも所蔵数は少ないが、イギリス絵画に影響をもたらしたクロード・ロランやターナー、西洋美術で革新的な作品を制作したジョットやセザンヌ、ゴッホなどの西洋美術史で有名な絵画が数多く展示されている。
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The National GalleryのWebサイトでは、一部の作品を閲覧することや私用目的なら作品を無料で保存することができる。また、バーチャルを使って美術館の全貌を見ることができる。Web上で有名な絵画作品を身近に触れることができるようになったため、ますます作品に対する理解が進むだろう。 -
[ 大槌 秀樹 / Hideki Ozuchi ]
山形の内陸部で制作活動を続けている芸術家である大槌秀樹氏。空洞化した中心市街地や、東北に存在する消滅集落、廃村、鉱山を舞台に、その変化せざるを得なかった、環境や自然に介入した行為を記録している。行為から生まれる事象を映像や写真、パフォーマンスなどで表現し、近年では自然と共に生きる術を神々と共に生きる事と捉え、さまざまな神々のポージングを用いて場に介入し、制作を行う。美術の多くが人間性を構築していく方向性に向かってきているが、大槌氏は人間中心的な方法ではなく、環境中心的な方法を選択し制作を行っている。
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このウェブサイトでは大槌氏の作品をWorksやInstallation Viewから見ることができる。 -
[ why not associates ]
why not associates (ホワイ・ノット・アソシエイツ)は分野を超えたデザインパートナーシップとして世界で活動を展開するデザインカンパニーである。彼らのオフィシャルサイトでは彼らが今までに手掛けた仕事を一覧することが出来る。ロゴ、カタログ、ウェブデザイン等をすべて手掛ける企業ブランディングはどれもタイポグラフィーが力強い。
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タイプデザインの国際的コンペティションである東京TDC賞2010のグランプリを受賞した『Unseen Gaza』は、イギリスのテレビ番組『Dispatches』の予告編として制作されたもの。報道規制の敷かれたガザ地区において、見られる映像よりも見られない映像に対して興味を持つべきだという番組内容を、映像を覆い隠すように配置される白い長方形に次々と“検閲”されていく文字で示している。この映像をはじめ、彼らの幅広いアイディアを示す作品の数々からは、デザインの域を超えた新しい芸術表現に挑戦する姿を見てとることができる。 -
[ Museum of Fine Arts Boston Spaulding Collection ]
スポルディング・コレクションは、ウィリアム・スチュアートとジョン・テイラー・スポルディング兄弟によって収集された約6500枚もの浮世絵版画のコレクションである。1921年にボストン美術館に寄贈された。浮世絵に使われている染料系の絵具は紫外線に弱く退色してしまう。特に紫色などは良好な保存状態でなければほとんど残らない。そのためコレクションが寄贈される際には、館外への持ち出しや公開展示を禁止する条件が付けられた。
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浮世絵の性質を十分に理解していたこの措置のおかげで、現在でもオリジナルに近い色彩や着物の文様などを見て取ることができ、浮世絵の研究において非常に貴重な資料となっている。だが非公開という条件は、保存の恩恵と閲覧の障害の両面をもっておりコレクションについての研究は進まなかった。その解決策としてデジタル写真の技術が導入されたのである。寄贈の条件にはデジタル画像化やその公開に関する規定がなく(無論、そのような技術は当時はなかった。)、作品への影響が最小限で済むためにこれは実現可能であった。そして、WEB上での公開により浮世絵研究者のみならず誰でもコレクションの詳細な画像をみることができるようになった意義は非常に大きい。今後、日本とアメリカのみならず世界的な影響があることは言うまでもない。 -
[ Keith Tyson Website ]
2002年にターナー賞を受賞したイギリス人アーティスト、キース・タイソン。ペインティングからインスタレーション、立体など垣根を飛び越え様々な表現をして来た彼の作品には、しばしば人体解剖図や機械の製図、分子構造図といった科学や哲学の要素が入っており、1991年には『Artmachine(アートマシーン)』と呼ばれるようになった。まるで科学者のような彼のウェブページには不思議な空気が流れる。Webサイトのアカデミー賞と呼ばれるWebbyアワード2008でアート賞を獲得したこのサイト。一歩踏み込みそこを見渡せば、宇宙空間に投げ出された様な光景が広がり、点々と存在する星々の中にいくつもの惑星が浮かぶ。宇宙旅行をする様にひとつの惑星に降り立ってみれば、そこには今まで生み出された彼の作品群が並び、ひとつひとつをじっくりと鑑賞することができる。それぞれの惑星ごとにバリエーションを持ち、観る側を飽きさせない造りで、このページも一つの作品と昇華している。
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様々な表情を見せてくれる作品群にとって、宇宙という場所がぴったりの舞台となっている。 -
[ American Folk Art Museum ]
アメリカ、ニューヨークにあるアメリカ民芸を扱う博物館。隣に建つ、世界的に有名なMOMA美術館に気を取られてあまり知られていないかもしれない。
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ここでは、農作業の合間に描かれた愛する家族の肖像や何十年も暮らした街の風景画、一針一針丁寧に縫われたキルト、街の店先に飾られていた看板などが所蔵されている。これらは一見素朴に見えるが、アメリカ史にとってはかかせない民俗芸術として確立されたアートである。また、コレクションにはアウトサイダー・アートの代表的作家Henry Dagerの小説やその挿絵などの作品が豊富に取り揃えてあり、このサイトでもたくさん閲覧できる。こういった伝統的な文化、芸術作品を取り扱う美術館はこれから先も必要不可欠であり、また多くの目に触れる事が大切だ。このサイトでは、なかなか触れ合うことのない、海の向こうの民俗芸術をたくさん眺めることができる。