Prologue XIV 2023

2023.7.31.Mon-8.5.Sat
12:30-19:30*
*8.5.Sat until 17:00

家入嘉寿馬 石神雄介 岩坂佑史 大石未貴 河口真哉
児玉匡平 志村 さとみ 神頭 優太 高木謙造 松野有莉 

”Prologue-プロローグ”展は、若手作家の発掘・育成を目的とする日本でも有数の権威ある公募展「シェル美術賞」展の入選作家から弊画廊が選抜した作家により構成された選抜展となります。
”Prologue-プロローグ”展は、毎年開催してきたものですが今年で14回目の開催となります。
この将来の日本のアートシーンでの活躍が期待される作家を紹介することで次世代の日本の現代アートの方向性を可能性を展観します。
メディア表現が多様化している今日、新進気鋭のアーティストたちが見据えるその先には一体どのような世界が待っているのか。本展のタイトル”Prologue-プロローグ”には序章、序詞、序幕という意味がありますが、アートシーンの”序章”を8人の作家たちの多種多様な表現スタイルを通じ展観します。

The exhibition titled “Prologue” is an exhibition composed of selected artists of the “Shell Art Award” exhibition, which is one of the most prestigious public recruitment exhibitions in Japan.
The “Prologue” exhibition, which has been held every year, is the 14th time this year.
By introducing artists who are expected to play an active role in the future Japanese art scene, we will explore the possibilities of the next generation of contemporary Japanese art.
In today, media expression is so diversifying, what kind of world is waiting beyond the eyes of up-and-coming artists?
The title of this exhibition, “Prologue”, means “introduction”, “biginning”, and “opening”.
The “introduction” of the art scene will be seen through artworks by 9 artists.



  • 家入嘉寿馬

    家入嘉寿馬

    now printing

  • 石神雄介

    石神雄介

    1988  千葉県生まれ
    2012  東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
    2022   FACE 展 2022 優秀賞
    2022   Idemitsu Art Award 2022 入選
    グループ展                               
    2009  「地獄絵図」       船橋市民ギャラリー(千葉)
    2012  「九人展」        Kitchen Bar ノラや(東京)
    2021  「ふなばし現代アート展 第8回 アラカルト」 船橋市民ギャラリー(千葉)
    2022  「FACE 展 2022」               SOMPO美術館(東京)
    2022  「FACE 展 選抜作家小品展 2022」 REIJINSHA GALLERY(東京)
    2022  「Idemitsu Art Award 2022」     国立新美術館(東京)
    個展                                  
    2015   「頂上への沈降」      船橋市民ギャラリー(千葉)
    2020   「光景の背後」      EFAG East Factory Art Gallery(東京)
    2021 「画家の模型(眩暈と剥離)」       オープンスタジオ(千葉)
    2022 「透明な日」             オープンスタジオ(千葉)
    2022 「Call」                 スタジオ35分(東京)
    2023  「A place named me」 オープンスタジオ(千葉)

    「生まれ育った風景/関係してきた人物や生き物の記憶」と、「私」との関わり をモチーフとした制作をしています。
    その中で私は、人とは何であるか?「私である」という認識とはなにか?を問い続けています。
    私の心の底で、あらゆる時間と場所は撹拌され、あらゆる位置や存在が関係し、意味を成しています。
    絵画はその模型として現れます。
    そうして生まれた絵は、私の認識に影響を与えていきます。
    私の記憶/私の生体/私の感情が、何処にあってどのように成立しているのか?
    それを考えるための表れとして、絵画があります。
    いなくなってしまったものたちは、時折ひどく永遠や運命を感じさせます。
    "いない"ということが、それゆえに同時に"決していなくならない" ということだと気付かされます。
    確かにそこに、その時やその光があったことを、不在という状態は囁きかけてくるのです。
    私は絵を描くときいつも、どこかズレた隙間に落ちています。
    アトリエはいつかも知れない、どこかも知れないところに あって、いつも私はそこで何かが囁く声に耳を澄まそうとします。
    私は感じたり感じなかったりしている自分の領域を見ています。
    私はその声に呼ばれるまま、ふいにいなくなったり、聞こえないふりをして留まったりしています。

  • 岩坂 佑史

    岩坂 佑史

    1994年生まれ。滋賀県在住。京都精華大学洋画コース卒業。
    個展
    2022 Schism( KUNST ARZT )
    2020 Through me( KUNST ARZT )
    グループ展
    京都新鋭選抜展2023 メディア賞受賞

    絵画、立体、切り絵などのメディアを用いて、生きることを分解し要素を再構築する中で自己の身体を確かめ、また他者との関係性をミニマルに表現する。
    イメージの先行するメディアの発達と過剰な情報社会の中で物体の在り方や構造を重要視した制作を行う。

  • 大石未貴

    大石未貴

    2013年 愛知県立芸術大学大学院 卒業
    ・個展
    2021年 大石 未貴 展(GALLERY APA)
    2023年 大石 未貴 展(GALLERY APA)
    ・グループ展
    2019年 ながくてアートフェスティバル(文化の家/長久手)
    ・受賞歴
    2014年 第26回美浜美術展 入選
    2015年 第6回セントラルサムホール絵画展 リキテックス賞
    2015年 平成27年度文化の家絵画コンクール 大賞
    2019年 第15回世界絵画大賞展 入選

    自分のことは自分が一番わかっているようで、実はよくわからないことが多くあります。
    自分を形成するものは自分自身の要素だけではなく
    外部の様々な要素を知らず知らずのうちに取り込むためそのように感じるのだと思います。
    自分では認識できていない自分と自分が知っている自分とのギャップをキャンバスに投影させ
    アイデンティティという抽象的な概念を描いています。

  • 河口真哉

    河口真哉

    個展
    2018〜2022 河口真哉作品展
    グループ展
    2017〜2022 バックボックス展
    2020〜2023 New Point展
    受賞歴
    2017 第62回 新北海道美術協会 新人賞受賞
    2022 第66回 新北海道美術協会 佳作賞受賞、会友推挙

    自作の詩をストーリーに映像、音響、照明、オブジェをもちいてインスタレーションを媒体に、日常を切り取り、そこに違和感をもたせる事で人々の記憶や記録などに問いかけた作品を作っていきたいと考える。

  • 児玉匡平

    児玉匡平

    2018 東京造形大学 絵画専攻卒業
    主なグループ展
    2020 ヒロシマ2020 現代アーチストセンター展,東京都美術館
    2023 ビジュツ、行動せよ!現代アーチストセンター展,東京都美術館
    主な個展
    2019 ア パート ユニヴァース,Gallery KINGYO
    2022 Skin,Gallery KINGYO
    2022 生活の縁で,Gallery KINGYO

    生活している街や家、世界、戦争による皮膚の損傷、画面に乗っている絵の具。
    自分が働いている職場は多国籍で
    ウクライナの人もいればロシアの人もいる
    クーデターが起きているミャンマーの人もいる
    文化、戦場、紛争体験の話を聞く。
    世界で起きている事象、真理、生活、時間や空間等の目に見えない存在と自分が対峙(制作)することで物質である作品に目に見えない存在が内包するのだと思う。

  • 志村 さとみ

    志村 さとみ

    2011年 個展(中国大連)
    2014年 山梨美術協会展協会賞、上野の森美術館大賞展入選
    2015年 山梨美術協会展準会員賞、上野の森美術館大賞展入選
    2017年 大木記念美術作家助成基金受給
    2018年 個展(東京渋谷/山梨甲府)
    2019年 上野の森美術館大賞展入選
    2020年 昭和会展入選
    2023年 個展(山梨甲府)

    山梨県でブドウ農家をしながら絵画制作しています。「物には限りがあるけれど、人の欲望には限りがないので、常に生産>消費でないと社会が持続できない。」ことを大学で学びました。その時から、アートを通して農業(=生産)に貢献したいと思っています。主に農業に関わる人の肉体、畑からの景色などを描いています。

  • 神頭 優太

    神頭 優太

    1994 兵庫県生まれ
    2018 京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業
    個展
    2020 Oギャラリーeyes(大阪)
    2022 Oギャラリーeyes(大阪)

    絵画とは情念の所産である。そして、絵画は情動を喚起する。
    画面に残る痕跡は何かが生じていたことを示唆するが、
    それが何であったのかは当事者にしかわからない。
    「見ること」と「描くこと」を創造性の観点から感覚的に考察し、
    「受け手」と「作り手」の情動が連接する場として絵画空間を
    描出することを目指している。

  • 高木謙造

    高木謙造

    2019年
    「武蔵野美術大学卒業・修了制作 優秀作品展」(東京)
    「第7回彫刻コンクール 入選作品展」(兵庫)
    「COMPLEX COM 2019」(アメリカ)
    2020年
    「国立奥多摩美術館『国立奥多摩湖〜もちつもたれつ奥多摩コイン』」(東京)
    「BUSTERCALL=ONE PIECE展」(神奈川)
    2021年
    「他の世界制作展」(神奈川)
    2022年
    「多摩美術大学助手展2022」(東京)
    「第13回国際シューズボックススカルプチャー展」(台湾)

    物質、身体、地球、重力、さらには素粒子から光、宇宙まで、芸術の分野では科学的自然主義な言葉で「存在」を語られることは少なくない。
    とりわけ彫刻において、その存在証明や表現の知覚は、人が地球生物であるが故に、当然のごとく理解している世界の成り立ちを基礎としている。
    理解するまでもなく、無意識下で理解している、認識/鑑賞に内在するハイコンテクストな文脈の分解と、彫刻表現/鋳造技法の物理的な事象や、マテリアルの不在性と恒久性に焦点を当てて制作をしてきた。
    「存在」はどこからやってくるのか。眼前の実体への懐疑的な制作から、彫刻がこの世界の理を代弁する、ある種の資料となってくれることを制作の目的としている。

  • 松野有莉

    松野有莉

    2000年 茨城県出身 武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻 在籍中
    2022年 「鼻歌」(Space Sprout / 個展)
    ホルベイン第1回ゴールデン学生サポーター
         Idemitsu Art Award 2022 入選
    2023年 第22回アートギャラリーホーム 入選
        「Raising Piggy with ketchup」
    (Room_412 / グループ展)

    制作時、私は絵の前に立ち画面を見つめ続ける。形がやってくるまで見つめ続けたら、それに従って線を引いてみる。そしてすぐに画面から離れ、また同じ事を繰り返す。
    このプロセスに根気よく付き合ってくれる風景というモチーフを通して、私は私自身を見つめ続けている。

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問い合わせ先 (担当:吉村 義彦)
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