Prologue XII

2021.7.12.Mon-7.17.Sat
12:30-19:30*
7.17.Sat until 17:00

大西 晃生 佐東 ヒロキ 佐藤 正樹 新 拓馬 野村 真弘 マスコマユ 三木 瑛子 Guanzhi Wang

”Prologue-プロローグ”展は、若手作家の発掘・育成を目的とする日本でも有数の権威ある公募展「シェル美術賞」展の入選作家から弊画廊が選抜した作家により構成された選抜展となります。”Prologue-プロローグ”展は、毎年開催してきたものですが今年で12回目の開催となります。今年は昨年開催された「シェル美術賞2021」展の入選作家のみならず、よりオープンな展覧会を目指し「シェル美術賞2021」展の入選作家以外の作家もメンバーに迎え紹介します。
この将来の日本のアートシーンでの活躍が期待される作家を紹介することで次世代の日本の現代アートの方向性を可能性を展観します。メディア表現が多様化している今日、新進気鋭のアーティストたちが見据えるその先には一体どのような世界が待っているのか。本展のタイトル”Prologue-プロローグ”には序章、序詞、序幕という意味がありますが、アートシーンの”序章”を8人の作家たちの多種多様な表現スタイルを通じ展観します。

The exhibition titled “Prologue” is an exhibition composed of selected artists of the “Shell Art Award” exhibition, which is one of the most prestigious public recruitment exhibitions in Japan.
The “Prologue” exhibition, which has been held every year, is the 11th time this year. This year, we aim for more open exhibition with introducing artists other than the selected artists from the “Shell Art Award 2020” exhibition.
By introducing artists who are expected to play an active role in the future Japanese art scene, we will explore the possibilities of the next generation of contemporary Japanese art.
In today media expression is so diversifying, what kind of world is waiting beyond the eyes of up-and-coming artists? The title of this exhibition, “Prologue”, means “introduction”, “biginning”, and “opening”. The “introduction” of the art scene will be seen through artworks by eight artists.



  • 大西 晃生

    大西 晃生

    2018年 グループ展「CAF賞2018」代官山ヒルサイドテラス
        グループ展「東/京/都(東京編)」中野meee
        グループ展「東/京/都(京都編)」yuge
    2019年 グループ展「京都精華大学展2019」京都精華大学
        グループ展「幽体的浮遊感」ギャラリーLv.10
        グループ展「東下」rusu
        グループ展「孤独と連帯」プライベイト
        グループ展「ALLNIGHT HAPS 2019後期「Kangaru」」HAPS
    2020年 グループ展「シェル美術賞展 2020」国立新美術館
        個展「live coverage」KUNST ARZT
    2021年 個展「still life」ギャラリークトー
        個展「意識のコンテナ」yuge
        個展「paper craft」KUNST ARZT
        
        他、グループ展多数参加

    大量の情報が氾濫する世界において、現実や意識とは何かについて制作している。今の世の中は大量に物や情報が溢れる物質的な世界だ。表面的には魅力的だが、中は空洞のハリボテのような。そんなもので溢れてるように感じる。その中で生きている我々も、物質のひとつであり表面的な存在なのかもしれない。虚構のイメージを通して現代人のアイデンティティ について考える。

  • 佐東 ヒロキ

    佐東 ヒロキ

    1985年生まれ。京都府在住。
    元々、エレクトロニカやアンビエントミュージックなど電子音楽分野における楽曲の制作を行なっていたが、2018年ごろから絵画を中心とした造形芸術分野に表現の場を移行。 
    以後、建物や室内をモチーフとしたシンプルで直線的な構成の作品を制作。時間的経過を感じるものではなく、ただそこに佇む物質感や現実感を、色面と空間の関係性、二次元における三次元の可能性から表現している。

    2020年 ACTアート大賞展2020 佳作入賞
        シェル美術賞展2020 角奈緒子審査員賞
    2021年 京都芸術大学卒業制作展 奨励賞

    存在というものについて考えるとき、私はよく左手の手のひらに、右手の人差し指を突き刺してみる。指は突き刺さることも透過することもなく、手のひらは指の圧を感じ、指は手のひらの抵抗感を感じるだけだ。しかしこのことから、透過することのない物質が目の前に存在し、それを自分の体を介して感じているということを確認できる。
    情報やデータにまみれたこの世界では、個人の感覚や価値観ですらコントロールされてしまっている。さらには社会全体がコントロールの効かない渦の中にいるような状態だ。我々にとって本当に重要なものは何なのか、今一度自分自身の感覚で考えてもらいたい。

  • 佐藤 正樹

    佐藤 正樹

    2003年 東京ワンダーサイト0号展入選
    2006年 二人展 ギャラリィK(東京)
        個展 MOTT gallery(東京)
    2007年 グループ展 MOTT Gallery(東京)
        個展 MOTT Gallery(東京)
    2008年グループ展「TEMPTATION of RIGUID AGE」 MOTT Gallery(東京)
    2020年 シェル美術賞 入選  
        シェル美術賞展2020(国立新美術館)

    ステートメント/柔らかなもの達へ

    美術という方法でこの世界や私達の生に対して一体何が出来るのか?
    その問いは常に頭の中にあり、制作の根底に流れています。
    美術という方法は常に、捉えられないものを捉えようとすることによるジレンマを抱えています。
    同じく私達の生にも、そもそも意味や根拠など無いこの世界で、意味や根拠なしでは生きられないというジレンマがあり、
    それらが重なった所に作品というものが成り立っていく気がしています。
    ここ15年ほど、ある「形」を中心に作品を制作してきました。
    僕がこの「ある形」のように、特定の意味や価値、具体的な言葉を持たないものを表現の中心に置くのは、
    不確かなものの上に確からしさを積み上げていくという様子が、私達の生や、この世界のありようと似ていると感じるからです。
    私達は生きていく中で、意味や理屈を超えたもの、言葉にならない出来事、言葉に出来ない思いに度々出会います。
    その時どうしてもこぼれて落ちて行き場を失ってしまうものがあり、その中に僕はある種の柔らかさの様なものを感じるのです。
    それは捉えることが出来ない、拭うことが出来ないがゆえのはがゆさやもどかしさといったものから来ているのかもしれません。
    そしてその『柔らかなもの』の中に世界の本質や私達の生の本質を垣間見る気がするのです。
    僕にとってこの「ある形」とは、そういう何にも属することが出来ず、行き場を失った、こぼれ落ちて拭いようのない、『柔らかなもの』に対しての
    何かであると言えるかもしれません。

  • 新 拓馬

    新 拓馬

    1996年 大阪生まれ

    2019年 ARTOSAKA2019 出展

    2020年 シェル美術賞2020 入選

    室内のプライベートな空間の中に、人が自然に生み出す芸術を感じました。

    室内は、意図的に作り上げることもあれば意図的でないところでその人となりが自然と滲み出るようにも感じます。そういった面白さに着目し制作しました。

  • 野村 真弘

    野村 真弘

    2017年 グループ展「ファインアート・ユニバーシアードU-35」つくば美術館
    2018年 グループ展「新進芸術家選抜展FAUSS」アーツ千代田3331
         グループ展「トゥールビヨン16」Oギャラリーeyes(大阪)
    2019年 個展 Oギャラリーeyes(大阪)
    2020年 グループ展「シェル美術賞2020」国立新美術館
         個展 Oギャラリーeyes(大阪)
    2021年 グループ展「宵闇のパノラマ」ギャラリー白(大阪)
         個展 Oギャラリーeyes(大阪)
    その他

    ステートメント
    ここ数年は、星や街灯の明かりに見立てた点を描いています。具体性のある対象であるとともに、単なる造形要素である点を、
    周囲の色彩や筆致によって移り変わる曖昧な存在として示しています。絵を通した体験の総体として、個々人の心象に浮かび上がる情景や妄想、ミソロジーを、「個人の語りえぬ物語」として親しむことができるよう、求めています。

  • マスコマユ

    マスコマユ

    1996年 東京都生まれ
    2019年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
    2021年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程芸術学専攻美術解剖学研究室 修了
         同研究室博士後期課程 在籍 

    展示・受賞歴

    2015年 取手アートパス2015
    2016年 グループ展「はせる展」
    グループ展「QUADRUPLET」
    2017年 東京芸大油画3年展覧会「蜃気楼」
    2018年 グループ展「つむぐ」
    2019年 東京芸大油画専攻卒業制作学内展「スケール」
     第67回東京藝術大学卒業・修了作品展    
        第3回アートオリンピア学生部門 優秀賞入賞
        「アートオリンピア2019」展覧会
    2020年 個展「褪せていく血液と変わらない光」
        シェル美術賞2020 入選
        「シェル美術賞展2020」

  • 三木 瑛子

    三木 瑛子

    2012 東京藝術大学工芸科鍛金専攻 卒業
    2013 ドイツ・ハレ Burg Giebichenstein留学
    2015 東京藝術大学大学院 美術研究科工芸専攻鍛金 修了

    2016「日常になかった金属のカタチ」 ギャラリー 5610 /東京
    2018 「干支もの-亥-」八雲茶寮/東京
       「三越 × 藝大 夏の芸術祭」 三越本店/東京
       「つくえの上のうれしい」展 桃林堂画廊/青山、東京
    2019  第10回星陵美術展 ホテル椿山荘アートギャラリー/東京
       「想造の庭  箕輪茉海 三木瑛子 二人展」プラザノース/埼玉
    2019  個展「旅の途中で」Gallery Arcot,Museo Casa Grau/ボゴタ,コロンビア
    2019  個展「太陽にうたう」Galerie H/東京
    2020 個展「Our First Meditation」Galerie H/東京

    他、グループ点多数参加、企業からのコミッションワーク多数納品

    主に金槌を使って造形をする”鍛金”の技法を用いて、金属でできる自由な造形と意図や毛糸などの意素材を組み合わせ、頭の中に浮かんだ独自のイメージを形にしています。
    世界を旅して感じてきた自然、人間の多様性にインスピレーションを得て、自然が私たちに教えてくれる本当の心の豊かさについて考え作品に表現しています。

  • Guanzhi Wang

    Guanzhi Wang

    2002年 中国上海出身

    2019年 宮本三郎記念デッサン大賞展2019 入選

    2020年 シェル美術賞2020 入選

    2021年 現在Idyllwild Arts Academy在学中

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