Prism VII 2023- プリズム -

2023.5.22.Mon-5.27.Sat
12:30-19:30*
*5.27.Sat until 17:00

上田 愛  官野 良太  木村 紘子    
杉本 遊美  土田 孝  水高 和彦  
INAMI Akari Yao Mikami  YLLY

本展覧会のタイトルである“Prism” とは、光を分散・屈折させるための、ガラス・水晶などの透明な媒質でできた多面体を意味します。分光学では、太陽光をプリズムに通すと虹の帯が現れますが、プリズムというフィルターを通すことで複雑な情報や信号は分解され、光は、量や強度の順に規則的に並べられます。
アートをプリズムに例えれば、現代アートというものも現代社会の様々な側面を映し出すフィルターの様なものかもしれません。現代アートは、様々な表現方法を駆使して、現代社会が持つ問題や現代社会に生きる人間の内面を多角的に読み解き、違った視点から表現し訴えまた、何より私たちにとって重要な身近な未来を予見し、希望を伝えるものでもあります。ひとりひとりのアーティストが柔軟な視点をもって、アートを通して伝達することの重要性や関係性をあらためて見つめ、変わらなければいけないというメッセージを外部に送りだすのもアートの大きな役割であるのかもしれません。
本展では、そうした過程を経て生みだされた作品が一堂に会することで、アーティストによる一方的なアプローチが空間全体にプリズムを通した光、いわば虹のように広がり、アーティストから鑑賞者へ意識を反映・共有し、鑑賞者から鑑賞者へと意識を連続させることで、アートが社会的文脈でつながっていくことを期待します。



Prism is a transparent glass or plastic object that separates white light that passes through it into different colours. When the sunlight goes through the prism, you would see the rainbow, so prism is like a filter that takes away the complicated information and convert it into a simple order and the amount of the signals and the lights.
Contemporary art can be prism to our society. Contemporary art shows, questions and solve the modern issues and artists visualise what is inside of themselves from whole new perspectives; and this is a way of looking at our future. Each artists nowadays have to have flexible perspectives and tell their own stories and concepts through the works they produce. Sending out the messages not just to the art world but the whole contemporary society can be a huge part of contemporary art process.
The works produced through the process of “Prism” can spread like the rainbows and potentially be a key to make people wonder about the world they live in.



  • 上田 愛<br>Ueda Megumi

    上田 愛
    Ueda Megumi

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  • 官野 良太<br>Ryota Kanno

    官野 良太
    Ryota Kanno

    1988/04 神奈川県 出身
    2011/03 多摩美術大学 美術学部 彫刻学科 卒業
    2013/04 東京藝術大学大学院 美術教育研究室 修了
    2022/05 「Mixed media 2022」 GALLERY ART POINT
    2021/09 「Vague-存在の曖昧さ-」 GALLERY ART POINT
    2022/07 「プラチナ Platinum」The Lin Hotel 台中市
    2022/08 個展「pool」米魚ギャラリー 北京市
    2023/04 個展「残響」 NEPTUNE GALLERY 台北市

    人が本能的に美しいと感じる色や形はあるのだろうか。
    私は自然現象が持つ普遍的な美を取り入れたいという考えを、制作のきっかけにした。
    この作品制作を通して、彫刻と自然現象が混じり合うのかどうか、模索している。
    私が彫刻を通して作りたかったのは、「光」との調和である。
    水面にインスピレーションを受けて、光を反射し、透過する現象を作品の要素に取り入れた。
    これは、人工的な樹脂という素材で、自然を連想させる存在感を生み出そうとする試みである。

  • 木村 紘子<br>Kimura Hiroko

    木村 紘子
    Kimura Hiroko

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  • 杉本 遊美<br>SUGIMOTO AMY

    杉本 遊美
    SUGIMOTO AMY

    2020年 第76回現展入選
    2021年 第2回丹羽アートコンペティション入選
         京都市立芸術大学美術学部美術科日本画専攻卒業
         第1回ARTAOTAレヴュアー賞受賞
    UNKNOWN ASIA 2021に招待出展
    2022年 神戸アートマルシェ2022 「Artist meets Art Fair」入選
         11th DISCOVER THE ONE JAPANESE ART 2022 in Paris準グランプリ
         GEISAI#21出展
    個展 " Self-determination" 芝田町画廊
         BIRTH:Art Born from Japanese Modern Culture 掲載
    2023年 第4回丹羽アートコンペティション入選
         KCUAアートオークション「Hand On」出展
         第28回 日本の美術 全国選抜作家展上野の森美術館出展
         BIRTH"発行記念展覧会大阪イロリムギャラリー出展
         他
     

    日本の絵画の制作の中であまり使われてこなかった樹脂やビニールなどの工業的な材料を一部に取り入れた作品を制作するなど、平面表現に留まらず、インスタレーションアートやコンテンポラリーアートの要素を取り入れた新たなアートのアプローチを模索しています。
    また、作者の主観的な造形美だけではなく、鑑賞者へ生命の尊厳について考えるきっかけとなる問いを発信し、これからの社会的価値観に調和する次代のアートの在り方と、新たな表現手法を追求したいと考えて制作しています。

  • 土田 孝<br>Takashi Tsuchida

    土田 孝
    Takashi Tsuchida

    2019年 アジアデジタルアート大賞(ADAA)2019 静止画部門入賞
    2019年 independento Tokyo 2019 審査員特別賞

    50 年にわたりクライアントから依頼された絵を専門に制作してきましたが、
    残り少ない時間を独自の作品をと創作に取り組んでいます。
    Photoshop の力をフルに使いアナログでは絶対表現出来ない作品を作り続けます。

  • 水高 和彦<br>Kazuhiko Mizutaka

    水高 和彦
    Kazuhiko Mizutaka

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  • INAMI Akari

    INAMI Akari

    2020年 芸術専門学群優秀賞 受賞(卒業制作)
    2021年 個展「tension」 筑波大学アートギャラリーT+
      筑波大学 芸術専門学群 構成専攻 卒業
    SICF22 A日程 SPIRAL
    2022年 Mixed Media 2022展 GALLERY ART POINT

    素材の特性を活かした、線による立体表現を行なっています。
    伸縮性のある線材と視認性の低い線材の2つを活用し、柔らかい素材であるにもかかわらず透明な糸で引っ張ることで緊張感が生まれ、硬質な線であると錯覚させる視覚効果を狙っています。見る角度によって線の形が変化することから、鑑賞者の視点によって作品の形が変化し、自由な見方でそれぞれの「良い形」を探すことができます。
    また、制作段階においても、規則なく自由に変形していくことで意図的に、あるいは偶然出来上がる形の美しさや面白さを切り取っています。

  • Yao Mikami

    Yao Mikami

    2020年 “Dean Cogle Portrait Prize 2020” 入選
    2011年 個展「形あるもの」Gallery Intro Art (名古屋)
    2018年 グループ展“Evolving Women”, Arvy’s gallery (メルボルン,オーストラリア)
    グループ展“Harmonic Space”, Byron Community Center (バイロンベイ,オーストラリア)
        グループ展“Saving Wolf”, Gallery Meguro (東京)
    2019年 グループ展“Horror Vacui ”,Lupine art gallery (メルボルン,オーストラリア)
        グループ展“Rainbow Serpent”, Evolve gallery (メルボルン,オーストラリア)
    2022年 個展「Story Of Visions」Gallery Cosmosis (バイロンベイ,オーストラリア)
    個展「Color of Soil」(巡回展)
    (藍染工房inbetween Blues / ギャラリーカフェTutty / ギャラリーカフェたいよう .Art Space とど兵 / ギャラリーカフェ是)
    グループ展「Why Not」Art Nou Millenni Gallery (バルセロナ、スペイン)
    2023年 グループ展“Journey Through Visions ”, Gallery Cosmosis (バイロンベイ,オーストラリア)
    グループ展“The Power of Art ”, Eltham Village Gallery (リズモア,オーストラリア)
    他、グループ展多数参加

    "私の絵のイメージは重なり合って展開していく。
    何にでも見えてしまう抽象性を持つことが、古代人にとっての神の存在の条件だったそう。それが、私にはよく理解できる。
    岐阜の山、川と共に生まれ育ち、八百万の神、すべてのものに精霊が宿っているという考え方が私の意識にある。だから、私には自然の中に見えない存在が存在しているという概念が備わっている。オーストラリアの先住民も全く同じ考え方をもっている。土地と共に、自然の精霊と共に生きるという概念。層になった岩山や石をみていると、自然と姿、形が見えてくることは、それぞれの人が経験したことのあると思う。私の絵はそれと同じことを行っている。抽象的な模様を見ていると、姿形が浮かび上がってくる。
    自然は私たち人間に生きる土台を与えてくれている。絵を描く画材さえもすべて、自然から与えられたもの。石が絵具となり、おはなしの語り手となる。すべては理解しきれなくとも、自然が私に教えてくれたことを絵をとおして伝えたいと思う。
    そのために私は、大自然へ足を趣、見、感じ、なにがそこに存在しているかをとにかく観察しつづけている。"

  • YLLY

    YLLY

    1976年 大阪府堺市生まれ
    2000年 大阪芸術大学芸術学部環境計画学科卒業
    手芸作家の母の影響で幼少期から絵を描くことや創作に慣れ親しむ。
    2007年にアーティスト、クリエイターのマネジメントを支援する。
    会社経営者として2021年まで活動後、2022年から東京を拠点にアーティストとしての活動を開始。
    2022年 Independent Tokyo 2022出展
    2022年 yori.so 企画展 「fictional function」

    アートは複雑で威圧的なものであってはならず、シンプルに五感を刺激するものであるべきと考えています。
    そのために私はオリジナルで高品質のアートワークを、価格的にアクセスしやすい予算で手に届けられるようにし、その作品が美しい空間づくりに役立つことを使命としています。

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