Prism VⅡ - プリズム -

2022.6.20.Mon-6.25.Sat
12:30-19:30*
*6.25.Sat until 17:00

薩川 紗央 長島 弘之 名和 香代子 早渕 太亮
馬部 ほなみ 松田 真魚 八木仁志 渡邉 明衣

本展覧会のタイトルである“Prism” とは、光を分散・屈折させるための、ガラス・水晶などの透明な媒質でできた多面体を意味します。分光学では、太陽光をプリズムに通すと虹の帯が現れますが、プリズムというフィルターを通すことで複雑な情報や信号は分解され、光は、量や強度の順に規則的に並べられます。
アートをプリズムに例えれば、現代アートというものも現代社会の様々な側面を映し出すフィルターの様なものかもしれません。現代アートは、様々な表現方法を駆使して、現代社会が持つ問題や現代社会に生きる人間の内面を多角的に読み解き、違った視点から表現し訴えまた、何より私たちにとって重要な身近な未来を予見し、希望を伝えるものでもあります。ひとりひとりのアーティストが柔軟な視点をもって、アートを通して伝達することの重要性や関係性をあらためて見つめ、変わらなければいけないというメッセージを外部に送りだすのもアートの大きな役割であるのかもしれません。
本展では、そうした過程を経て生みだされた作品が一堂に会することで、アーティストによる一方的なアプローチが空間全体にプリズムを通した光、いわば虹のように広がり、アーティストから鑑賞者へ意識を反映・共有し、鑑賞者から鑑賞者へと意識を連続させることで、アートが社会的文脈でつながっていくことを期待します。


Prism is a transparent glass or plastic object that separates white light that passes through it into different colours. When the sunlight goes through the prism, you would see the rainbow, so prism is like a filter that takes away the complicated information and convert it into a simple order and the amount of the signals and the lights. Contemporary art can be prism to our society.
Contemporary art shows, questions and solve the modern issues and artists visualise what is inside of themselves from whole new perspectives; and this is a way of looking at our future. Each artists nowadays have to have flexible perspectives and tell their own stories and concepts through the works they produce. Sending out the messages not just to the art world but the whole contemporary society can be a huge part of contemporary art process.
The works produced through the process of “Prism” can spread like the rainbows and potentially be a key to make people wonder about the world they live in.



  • 薩川 紗央<br>Sao SATSUKAWA

    薩川 紗央
    Sao SATSUKAWA

    制作テーマは「自身の実感を通して見る人間の感情」。
    二児の母として、生活という営みの中で生まれる等身大の感情を表現する。

    2011年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
    2012年 個展「わたしの酸」, グランシップ(静岡)
    2016年 にわか雨, グランシップ(静岡)
    2017年 にわか雨「はじまりのアトリエ」, CCC(静岡)
    2018年 個展「スパイラルダウン」フェルケール博物館(静岡)
         個展「Starry-eyed」, Gallery NIW(神楽坂/東京)
    2019年 おやべ現代造形展, アートハウスおやべ(小矢部/富山)
         にわか雨「6roomsー6通りの帰省展ー」,マリナート清水(静岡)
    2020年 Reflection, GALLERY ART POINT(銀座/東京)
    2021年 Beyond, GALLERY ART POINT(銀座/東京)
    2022年 A.I.S art&illustrationーアートとイラストの祭典ー, 伊勢丹(静岡)
    その他、展示歴多数

    http://www.saoge.net
    instagram @sao_satsukawa
    https://www.instagram.com/sao_satsukawa

  •  長島 弘之<br>NAGASHIMA HIROYUKI(ex-slowwork701)

    長島 弘之
    NAGASHIMA HIROYUKI(ex-slowwork701)

    近年の私の作品は、端材を中心とし木材を組み合わせ、重ね合わせながら一種のドローイ
    ングを描く様に制作しています。ただ、最初の頃は端材の様々な色合いを組み合わせてい
    ましたが、空想の建造物のマケット的な作品を作り続けるうちに、組み合わせた作品に色
    が欲しくなり、素材として20-30本の端材や木材を用意すると、色付けからはじめるよう
    になりました。そして、その後の作業から端材によるドローイングの作成の始まりとなり
    ます。
    また、最初にイメージした形がないせいか、タイトルは後からきます。
    以上が、私の作品制作の根の部分です。

    1986.gallery EXU(東京.南青山)
    gallery あかね(群馬.桐生)
    1988. けい企画(大阪)と半年間契約
    1990年代.Go Go Cinnamon名義にて活動
    個人主催にて(東京.群馬)中心に展示
    (台湾のホテル、群馬の美容院にてシリーズ作品買取)
    2005年頃から SLOWWORK701名義にて活動
    個人主催にて、(東京.横浜.群馬)にて、展示、公開制作
    (群馬の美容院から作品集発行)
    2019. COLOURS.RANDOM/NAGASHIMA.HIROYUKI
    PENSEE GALLERY(群馬.桐生)
    2020. map art fair 2020
    map前橋市民ギャラリー(群馬.前橋)
    2021. ART POINT SELECTION II
    GALLERY ART POINT (東京.銀座)
    2021. 端材と時間の記憶。バラックの残影と共に。
    r_gallery(群馬.太田)
    2021. map art fair 2021
    map前橋市民ギャラリー(群馬.前橋)
    2021.6 Prism VI 2022
    GALLERY ART POINT(東京.銀座)
    2022.8 端材と木材によるドローイング/時間と記録
    PENSEE GALLERY(群馬.桐生)

  • 名和 香代子<br>Kayoko NAWA

    名和 香代子
    Kayoko NAWA

    名古屋市在住。
    名古屋芸術大学洋画科卒業。
    デザイン事務所を経てフリーランンス。
    東京、名古屋 岐阜などで個展6回。
    グループ展毎年多数参加。

    最近は、コラージュ作品を制作しています。
    偶然にできた美しい色や形に
    違う要素を足したり壊したり、また足したり。
    試行錯誤して作品を作っています。
    Http://www.k-nawa.com

  • 早渕 太亮<br>Taisuke HAYABUCHI

    早渕 太亮
    Taisuke HAYABUCHI

    私の作品は何かを強く鑑賞者に投げかけるものではありません。鑑賞者が作品と関わることで自分の中に静かに降りていく時間をつくることができればと考えています。また、巨大なインスタレーションのような表現であっても、常に身近な人々、日常的に触れる土の中に着想を得ています。日常の中には自分を深く、とても静かにかき混ぜる手掛かりがあると感じています。

    2006年「美術を学んでいない人々による美術館」企画・運営 日本文化デザイン会議プレイべント
    2009年 滞在制作「旧廃校活性化プロジェクト」高知県立美術館
    2010年「LEDアートフェスティバル」入選者展 徳島市
    2016年「LEDアートフェスティバル」入選者展 徳島市  
    2018年 個展「PAPER FANTASY」阿波和紙産業伝統会館
    2020年「challengeとくしま芸術祭」グランプリ 徳島県立近代美術館
    2021年「challengeとくしま芸術祭」グランプリ 徳島県立近代美術館
    2022年「challengeとくしま芸術祭」グランプリ 徳島県立近代美術館   
        企画展(巡回展)「芸術の四国遍路展」高松市立塩江美術館・galleryリブアート・
    高知県藁工ミュージアム・徳島城博物館

  • 馬部 ほなみ<br>Honami BABE

    馬部 ほなみ
    Honami BABE

    大学では主に織りの技法を中心とし、独自の世界観を表現したテキスタイルアートを制作。アートとファッションの融合に興味を持ち、マテリアルからテキスタイル、テキスタイルからファッションへと昇華させるため、文化服装学院にて服作りの基礎からオートクチュールを学ぶ。
    テキスタイルそのものと、その組み合わせにこだわりを持ち、毎回異なるテーマやコンセプトを設け、様々な技法を用いて制作している。

    2019年 グループ展「 yume no haco 」武蔵野美術大学芸術祭2019
    2020年 武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻 卒業
    文化服装学院服飾専門課程服飾研究科 入学
        SICF21(第21回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)出展
    2021年 文化服装学院服飾専門課程服飾研究科 卒業
        文化服装学院服飾専門課程服飾専攻科オートクチュール専攻 進学
        グループ展「 Beyond II 2021 - Covid-19を超えて - 」GALLERY ART POINT 
    2022年 文化服装学院服飾専門課程服飾専攻科オートクチュール専攻 卒業

  • 松田 真魚 <br>Mao MATSUDA

    松田 真魚
    Mao MATSUDA

    作品を制作始める時、身の回りの整理整頓から始まる。毎回だと思う。まるで儀式の
    ようだと思うことがある。入り口はいつからかはわからないが、いつもここから制作を
    始めた方がいいように思っている。心に隙間が無いと新しいことがやって来ないので
    、心を空っぽに軽くする為の作業が続く、あーでも無いコーデもないと、腑に落ちるま
    で意味も無く心と身辺を、整えていく作業が続く。それからやっと素材と色彩と形に
    注意が向く。しかし簡単には、自分自身を信用出来ないので、出来たものを置いてお
    いて、また次の日に新たな目線で確認する。このことの繰り返へされて行く。

    2019年 AU香港グループ展 ホワイトストーン ギャラリー
    日韓現代art交流展 回想 VISION Keum Bosung Art Center
    2020年 12cmの世界 グループ展 出展
    21世紀女性artist展出展 大阪MI GALLERY
    2021年6月 兵庫県立美術館 第49回現代芸術国際AU展立体作品出展
    9月 21世紀女性artist展出展 大阪MI GALLERY
    10月 京セラ美術館 光の広間 京都国際映画祭AU展 出展
    10月 吹田 EXPOʼ70 パビリオン 具体美術まつり & AU 展示
    受賞歴
    2016年6月 兵庫県立美術館 第45回現代芸術国際AU展立体作品出展
    elit-chapu Award 受賞
    2018年9月 兵庫県立美術館 第47回現代芸術国際AU展立体作品出展
    elit-chapu Award 受賞
    他、グループ展多数参加

  • 八木仁志<br>Hitoshi YAGI

    八木仁志
    Hitoshi YAGI

    私は「居場所とは何か」を制作のテーマにしています。    
    この作品は、ファッション雑誌をコラージュした作品です。
    このシリーズを作り始めたきっかけは、モデルの背景に写る景色をコラージュしてみたら徐々に街並みが現れることに気づいたことと、切り抜いた人物の輪郭が見えたり、見えなかったりする錯覚が面白いと感じたからでした。このシリーズを制作していく中で、街で見かける他者の存在に疑問を持ち始めました。
    私は、街中で居合わせた他者との間に奇妙な連帯感を覚える事があります。 この連帯感は、他者が私に居場所をくれているような不思議な感覚です。まるで、石が散在している枯山水に、居心地の良さを感じるかのようです。他者をどう捉えるかによって人は、自分の居場所を獲得できるのかもしれません。

    2016年 卒業制作展 教育後援会奨励賞
    2018年 グループ展「Life is Collage」展 Art&Space cocokara
    グループ展「Art de vivre」展 Gallery Conceal Shibuya
    グループ展 UNKNOWN ASIA OSAKA 2018  岩田量平賞、山本恭輔賞 受賞
    2019年 個展 「際の風景」 LAD gallery 
    2020年 グループ展 Independent Tokyo 2020
    2021年 グループ展「VISIONs Ⅰ」展 Gallery Art Point

  • 渡邉 明衣<br>Mei WATANABE

    渡邉 明衣
    Mei WATANABE

    鉛筆を持っていると無意識に曲線を描いていた。
    強い線、長い線、幾重にも重なる線や形を立体にしたい、、、と思ったのが始まり。
    そして無機質なガラスを太陽の下にかざした瞬間、ガラスの影が私が描いてきた 曲線や頭の中にあるイメージと一致しました。 無機質なガラスの素材を活かして、カタチ、影(陰)、色で人の感情の繊細な部分、 潜在意識の表現を追求しました。
    モノに対する観方は、細部であったり、俯瞰的であったり、下からであったりと様々です。
    どのように観て頂いても新しい感情が生まれると思います。
    どうぞ作品とその空間を楽しんで頂けたらと思います。

    2018年 第13回CBC翔け!二十歳の記憶展 入選 (名古屋)
    2019年 名古屋芸術大学卒業制作展
        ◆卒業制作優秀賞
    ◆ブライトン大学賞グランプリ
    第12回ガラス教育機関合同作品展/GEN展 (東京)
    県内4大学の卒業生によるグループ展 「もうひとつの卒展」(愛知岡崎)
    グループ展 「Little Pleasure」(大阪梅田)
    グループ展 「Nov vol.2」(名古屋)
    2020年 グループ展 「アートなティ-シャツてん GT&TT」(名古屋)
    グループ展 「Nov vol.3」(名古屋)
    2021年 グループ展 「アートなティ-シャツてん」(東京)
    選抜展「Mysterell」(東京銀座)
    名古屋芸術大学 NUA ART SHOP 出品(名古屋栄/ラシック)
    Crefes「これからのつくりびと」NUA ART SHOP出品(名古屋三越)
    グループ展「40 one's 2021」(名古屋金山)
    2022年 Crefes「Crefes New Year」NUA ART SHOP出品(名古屋栄/ラシック)
    グループ展「40 one's FEST」(名古屋金山)

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