Beyond Ⅱ – Covid-19を超えて – 2021

2021.3.22.Mon-3.27.Sat
12:30-19:30*
3.27.Sat until 17:00

小形 麻依 木村 紘子 馬部 ほなみ フジタ ナオミ 星 詩奈

Covid-19の感染拡大は、私達の生活、経済、文化を根本から揺るがし、すべてのあり方や考え方に大きな変化をもたらしました。
本展のタイトルである”Beyond-ビヨンド”とは、”…を超えて””…の向こうに”という意味があります。 私達は、Covid-19との共存を余儀なくされ様々な課題と向き合いこれを超えて(Beyond)いかなければいけないという人類史上で未曾有の歴史の転換点を迎えています。
一方、現代アートというものは、様々な表現方法を駆使して、現代社会が持つ問題や現代社会に生きる人間の内面を多角的に読み解き、違った視点から表現し訴えるものであり何より私たちにとって重要な身近な”未来”を予見し”展望”を伝えるものでもあります。
本展では、”Covid-19を超えて”というテーマにwith Covid-19という歴史の転換点に直面するアーティストの作品表現を紹介することでCovid-19を超えた(Beyond)新世界を予見し展観します。

The spread of Covid-19 has fundamentally shaken our lives, our economy and our culture, and has brought about a profound change in the way we think and act.
The title of this exhibition, “Beyond”, means “beyond” or “beyond”.
We are at an unprecedented turning point in human history where we are forced to coexist with the Covid-19 and face various challenges and go beyond them. Contemporary art, on the other hand, deciphers the problems of contemporary society and the inner workings of human beings in contemporary society from many different perspectives, and expresses and appeals to us from different points of view, using a variety of methods of expression, but above all, it is a way of foreseeing the “future” around us and conveying our vision.
In this exhibition, under the theme of “Beyond Covid-19,” we will introduce the work of artists who are facing a turning point in history with Covid-19 to foresee and exhibit a new world beyond Covid-19.



  • 小形 麻依

    小形 麻依

    1997:神奈川県出身、群馬県育ち
    2020.3: 筑波大学 芸術専門学群構成専攻 卒業
    2020.4-:筑波大学大学院 人間総合科学学術院人間総合科学研究群 博士前期課程芸術学学位 在学中
    <出展>
    【2017】
    ・◯展(茨城県つくば美術館)
    ・個展 multiplication-iron(筑波大学アートギャラリーT+)
    【2019】 
    ・表現の拡張展(筑波大学総合交流会館)
    ・ユーリカプロジェクト(筑波大学体育芸術図書館ラウンジ ユーリカ)
    ・SHIBUYA ART AWARDS 入選作品展(渋谷区庁舎スペース428)
    【2020】
    ・SHIBUYA ART AWARDS 受賞作品巡回展(渋谷Bunkamura Wall Gallery)
    ・SICF21(東京都青山 スパイラル)
    <受賞>
    ・AAC学生立体アートコンペ2019 入選
    ・SHIBUYA ART AWARDS2019 今村有策賞

    「かたちとかたちのつくり方」、「つくり方をつくる」ことにフォーカスした活動をしています。
    主な素材としてPOM(ポリアセタール)やABSなどの手で容易に曲げられる樹脂素材を用いた立体制作を手掛けています。実材に触れながら偶発的に生じるかたちを組み合わせ続けることで緊張感と安定感の調和の取れたかたちを探っています。

  • 木村 紘子

    木村 紘子

    Profile
    2017年
    グループ展 新進芸術家選抜展 FAUSS つくば美術館
    2018年
    個展「未来の記憶」 名勝大乗院庭園文化館
    2019年
    真鶴アート提灯プロジェクト 参加
    舞台美術 中村千里バレエ研究所 第15回Ballet Concert『彩鳥』美術担当 京都こども文化会館
    ライヴペイント「未来の記憶」 奈良教育大学講堂前
    個展「未来の記憶Ⅱ」 名勝大乗院庭園文化館
    2020年
    真鶴アート提灯プロジェクト 参加
    新春アートフェスティバル ホテルニューオータニ博多
    他、グループ展多数参加

    Statement
    私の作品コンセプトは、「線のもつ生命力と非干渉性」です。ここでいう、非干渉性とは平面の向こう側の空間とこちら側の私たちが生きる現実世界の空間での出来事、および精神が交わりをもたないことを示します。そして、それらの線が循環する輪郭線の生みだす生命体を総じて「トモダチ」と、呼びます(以降、「トモダチ」を「彼ら」と呼びます)。「トモダチ」と呼ぶ理由は、数式でのX(エックス)と似た役割です。
    「友達」という日本語は一体、何を基準に何処までの信頼関係を表す指標なのでしょう。文化や風習、生い立ちによる価値観の違いを分かち合い、或いは見ぬ振りをして築くその関係性を私は未だに解明出来ずにいます。それは、私という存在にとっては未知なる輝やかしい異物なのです。このとき、幼い頃から目の前に現れ続けている未知の生命体がX(エックス)、すなわち「トモダチ」と繋がったのです。
    「彼ら」と私の出会いは物心ついたばかりの頃に遡ります。「彼ら」は家中のあらゆる壁の中に出現しました。美しい線が放つ生命体。やがて、「彼ら」は家の外に出ても、地面やノートの端などのあらゆる平面上に存在するようになりました。私にしか視えない、不思議な生命力のある線の姿で。しかし、「彼ら」は目を離した隙に通り過ぎてしまいます。二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思って筆を手に取り、平面上に記録します。私は今後の人生において巡り合う「彼ら」を記録し続けるでしょう。それは「彼ら」と「彼ら」の見る世界を描くことで私が他の人間と繋がる、社会で生きていく手立てでもあります。私は、隣人であり、遥かなる他者である「彼ら」に生かされているのです。
    そして、「彼ら」の日常の記録を発信することを通して、巡り合う人々へ「どこにでも「彼ら」は居るんだよ。」と、知っていただきたいのです。そうやって、「トモダチ」と世界中へ旅に出てみたいのです。

  • 馬部 ほなみ

    馬部 ほなみ

    2019年
    グループ展「 yume no haco 」武蔵野美術大学芸術祭2019
    2020年
    武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻 卒業
    文化服装学院服飾専門課程服飾研究科 入学
    SICF21(第21回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)出展

    私は空想が大好きです。こんなものがあったら、こんな人がいたら、こんな世界があったら、きっと。。。
    今日は、私たちとは違う星に住む、CoonとCocoについてお話しします。
    繭科の姉妹CoonとCocoは、度々羽化する特殊な生態の持ち主。
    ふたりは自分たちの羽化した時にできた抜け殻、繭をコレクションしているようで
    その繭から糸を紡ぎ、その糸から布を織り上げ、またその抜け殻そのものを使って、自分たちの着る服や身の回りにおけるありとあらゆるものを作って暮らしているらしい。
    それは彼女たちの標本でもあり、愛おしいものであり、子供のような存在だ。
    普段はなかなか見ることのできない彼女たちの作品をぜひ間近でご覧ください。

  • フジタ ナオミ

    フジタ ナオミ

    1970年 奈良県出身
    1991年 日本絵本造形専門学院卒業
    経歴
    2021年 個展 (喜多美術館・奈良)
    2020年 企画展 アーティフィシャルな位相(天野画廊・大阪)
    2019年 個展 (MU東心斎橋画廊・大阪)
    1997年 個展 (CUBIC GALLERY・大阪)
    1995年 二人展(ギャラリーCity Write・京都)
    1994年 個展 (ギャラリークオーレ・大阪)
    1992年 兵庫県立近代美術館(地球のゴミでアートする92・兵庫)
    1991年 グループ展(ギャラリーアキ・京都)9月
    1991年 グループ展(ギャラリーアキ・京都)1月
    受賞歴
    2019年 第65回芦屋市展 入選
    2019年 第一回全日本芸術公募展 佳作
    2018年 奈良県美術展覧会 入選
    2017年 葛城アートFAIR2017 グランプリ受賞

    作品のコンセプト
    私の頭の中には、フィルターのように写るもう一つの世界がある。
    それは記憶と未来。物語の世界。感じるカタチ...
    私はそれをもう一つの現実として、共に生きてきた。
    絵は別世界への入口だと思っている。
    絵に出すことで、もう一つの世界とこちらの世界が繋がり、呼吸がしやすくなる。
    だからこそ、忠実に描きたい。

  • 星 詩奈

    星 詩奈

    【コメント】
    「箱庭」をテーマに制作している。ここで言う箱庭とは、箱庭療法で使用する物であり、箱庭療法とは、砂を入れた箱と玩具で箱庭を作らせ患者の心理状況を診る心理療法(表現療法)の事である。数年前、実際に箱庭療法を体験した際、砂の上に玩具を置き箱庭を造る事と、真っ白なキャンバスに絵を描く事に類似性を感じ、画面を自己の箱庭として捉え制作している。主に描くモチーフは、空想上のものに加え、動物や植物といった自然界にあるもの、自身の身の回りにある玩具やフィギュア、軍事用ロボットや戦闘機といった兵器や人工物と様々で、それらが共存する世界を描く。
    【プロフィール】
    ・略歴
    1991年 福井県生まれ
    2014年 京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科油画分野 卒業
    2016年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画・版画領域 卒業
    ・展覧会歴
    [個展]
    2017年
    田中詩奈 個展(gallery morning/京都)
    2020年
    田中詩奈 個展(ギャラリー菊/大阪)
    星 詩奈 個展 (Oギャラリーeyes/大阪)
    [グループ展]
    2014年
    Semantic Portrait 2 展(Oギャラリーeyes/大阪)
    川上真由香・田中詩奈・構亜利沙 展(ギャラリーくさ笛/愛知)
    2015年
    第60回 新世紀美術展(東京都美術館/東京)
    2016年
    Between the scene and the form 2016、大津安以 田中詩奈 展(Oギャラリーeyes/大阪)
    宇野ゼミ展 2016 (Steps gallery/東京)
    2018年
    outside and the inside 5 加納明香 田中詩奈 古川松平 展(Oギャラリーeyes/大阪)
    名古屋寺町芸術大賞展(ギャラリーかんしょ/愛知)
    2019年
    阪急アートフェア Neo SEED(阪急梅田本店/大阪)
    第30回 美浜美術展 (美浜町生涯学習センターなびあす/福井)
    2020年
    絵の回路展 (愛知芸術文化センター/愛知)
    第16回 世界絵画大賞展(東京都美術館/東京)
    2021年
    第30回 全日本アートサロン絵画大賞展(国立新美術館/東京)
    【受賞歴】
    2015年
    第60回 新世紀美術展 新人賞、クサカベ賞 受賞
    2021年
    第30回 全日本アートサロン絵画大賞展 大阪府知事賞 受賞

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