Mixed Media 2022- ミクストメディア -

2022.7.4.Mon-7.9.Sat
12:30-19:30*
7.9.Sat until 17:00

官野 良太 中島 祥吾 水高 和彦 ユウト.ザ_ファミリア_オーシャン INAMI Akari

ミクストメディアは70年代に現代アートの最前線としてデュシャン等に牽引されましたが、元はダダやシュルレアリスムの作家に端を発し、第一次世界大戦後の混乱する世界の中で生まれています。当時アーティストは複雑な世界情勢と精神構造の筆舌し難い感情を現前のものとすべく、絵画という二次元性の中に現実の断片を取り入れました。
異なる素材が生む関係性の表現と、相対する事で生まれた価値の転換は、社会と自己の関係性が大きな問題となった70年代以降のアート界で大きな役割をはたしています。
現在はそのカテゴリーを飛び越え、AV機器や日用雑貨をも使用するようになりました。ミクストメディアは私たちの世界のアフォーダンスと内的世界の関係を奔放に表現する重要な手法として、現代アートの基盤ともなっています。
本展はミクストメディアに焦点を当てたものです。絡み合う多様な素材のコンポジションを通じて起こる画面の躍動的な状況とその変化は、見るものに理知的な考察と見る事の純粋な喜びを与えます。また、作家独自の素材選択はそれぞれの表現する世界をより特徴づけ、作品同士が互いに共鳴しながらそれぞれの魅力を引き立たせ、私たちに芸術表現の新たな一面を発見させてくれるでしょう。

Mixed media was led by Duchamp and others as the forefront of contemporary art in the 1970s, but originated in Dada and Surrealist artists and was born in a confused world after World War I . At that time, artists incorporated real-world fragments into the two-dimensional nature of painting in order to bring the intractable emotions of complex world situation and mental structure to life.
The expression of relationships created by different materials and the transformation of values ​​created by opposition play a major role in the art world since the 1970s when the relationship between society and self became a major issue.
At present, it have jumped over that category and became to use AV equipment and daily necessities. Mixed media is also the foundation of contemporary art as an important way to freely express the relationship between our world’s affordance and the inner world.
This exhibition focuses on mixed media. The dynamic situation of the screen and its change, which occur through the composition of various intertwined materials, give the observer intellectual consideration and pure pleasure of seeing. In addition, the artist’s unique selection of materials will further characterize the world of each expression, reinforce each other’s charm while resonating with each other, and let us discover a new aspect of artistic expression.



  • INAMI Akari

    INAMI Akari

    2020年 芸術専門学群優秀賞 受賞(卒業制作)
    2021年 個展「tension」 筑波大学アートギャラリーT+
      筑波大学 芸術専門学群 構成専攻 卒業
    SICF22 A日程 SPIRAL

    素材の特性を活かした、線による立体表現を行なっています。
    伸縮性のある線材と視認性の低い線材の2つを活用し、柔らかい素材であるにもかかわらず透明な糸で引っ張ることで緊張感が生まれ、硬質な線であると錯覚させる視覚効果を狙っています。見る角度によって線の形が変化することから、鑑賞者の視点によって作品の形が変化し、自由な見方でそれぞれの「良い形」を探すことができます。また、制作段階においても、規則なく自由に変形していくことで意図的に、あるいは偶然出来上がる形の美しさや面白さを切り取っています。

  • ユウト.ザ_ファミリア_オーシャン<br>yuto.the familiar Ocean

    ユウト.ザ_ファミリア_オーシャン
    yuto.the familiar Ocean

    僕は「沖縄の海」・「水」・「オーロラ」・「天の川」をアクリル画とエポキシレジンにて表現しています。
    世界的に見てレジンアートは広まりつつある中、僕のアートはリアルを追求しています。
    「海」に関しては、まるでドローン空撮のような雰囲気と穏やかでありながら迫力ある波打ち際を表現しています。
    表現技法も世界で僕にしか出来ない波が立体的になるようにしています。
    「水」に関しては、海や川から掬いとってできたようなアクセサリーを製作しています
    「宇宙」に関しては、アクリル画で天の川を描きその上をエポキシレジンでコーティングし立体感を出しています。
    レジンアートは同じ物が出来ない偶然さが楽しみでありますが、僕の作品は技術の鍛錬によって形・滲み具合を任意に調整して製作しています。
    他の参加されてる皆さんも同意見だとは思いますが、まだまだコロナ禍で自由に動けない中で展示会に来ていただき、少しでもリラックスしていただけると嬉しいです。

  • 官野 良太<br>Ryota Kanno

    官野 良太
    Ryota Kanno

    2021「いい芽ふくら芽 in Tokyo 2021」 松坂屋上野店
    2021「旅/ここではないどこかへ展」 藝大アートプラザ
    2021「いい芽ふくら芽 りた〜んず」 松坂屋上野店
    2021「買える藝大」 MIYASHITA PARK
    2021「Vague-存在の曖昧さ-」 GALLERY ART POINT
    2021「図鑑展ワンダーランド!」藝大アートプラザ
    2022「いい芽ふくら芽受賞者展」松坂屋上野店
    2022「藝大アートプラザ常設展」藝大アートプラザ
    出品予定
    2022 米魚ギャラリー 北京市 中国
    2022「2022 ART TAIPEI」Taipei World Trade Center 台北市 台湾
    2022「2022 ART TAICHUNG」The Lin Hotel 台中市 台湾

    1988年神奈川県横浜市生まれ。多摩美術大学彫刻学科卒業、東京藝術大学大学院美術教育修了。
    主に透明樹脂を用いて、人の内面や記憶をテーマに制作している。
    現在制作するものは反射や透過によって生み出される光の彫刻である。自然現象を彫刻の要素に加えて、その融合とコントラストを追求している。

  • 水高 和彦<br>Kazuhiko Mizutaka

    水高 和彦
    Kazuhiko Mizutaka

    1980 年 中村哲泰氏・高崎勝司氏に師事
    1986 年 新北海道美術協会展佳作賞受賞
    1990 年 三人展 恵庭リサーチビジネスパーク
    1991 年 個展 Galllery ユリイカ 札幌市
    1998 年 恵庭市文化協会振興賞受賞
    2011 年 えにわアート・バンク設立に参加
    2016 年 新北海道美術協会賞受賞
    恵庭市文化奨励賞受賞
    2017 年 新北海道美術協会賞連続受賞
    新北海道美術協会会友推挙
    2018 年 個展 さいとうギャラリー 札幌市
    新北海道美術協会会員推挙
    2019 年 個展 北都館 Gallery 札幌市
    新道展選抜作家展「流動の形象の方へ」展 Gallery Esse 札幌市
    個展 三丁目ギャラリー 恵庭市
    企画展 「抽象表現の作家たち」展 北海道北広島市主催
    2020 年 個展「白の世界」 北都館 Gallery 札幌市
    2021 年 北海道抽象派作家協会展 推薦作家 札幌市民ギャラリー
    個展「発想の断面」 北都館 Gallery 札幌市
    グループ展「空間の宙へ」Gallery Esse 札幌市
    他、グループ展・サークル展・企画展多数参加

    作品内に散在するオブジェは、北海道の勇払海岸で冬の凍結と夏の日差しを浴び荒波に洗われ続けたことで無機質化した漂着物です。
    人との関わりをわずかに残す漂着物。そんなオブジェは互いに重なり響き合うことで過去の記憶を語りだします。
    さまざまなオブジェを作品内に持ち込むことで、より深く強い表現が可能となるミクストメディアの世界に魅せられ創作を続けています。

  • 中島 祥吾

    中島 祥吾

    Now Printing

作品ご購入ご希望の方は以下、ご連絡いただきますようお願いします。
また、実際に作品をご覧になりたい方は、作品により画廊にてご覧いただくこともできます。 ご希望の際は事前に御連絡ください。

問い合わせ先 (担当:吉村 義彦)
Mail : yy.artpoint★gmail.com(★は@に置き換えてください)
Tel : 03-6228-6839

Please contact us if you are interested in purchasing artworks.
In the case that you’d like to see actual artworks at the gallery, please contact us in advance.

Contact : Yoshihiko Yoshimura
Mail : yy.artpoint★gmail.com(Please change ★ to @)
Tel : 03-6228-6839