Fragments II 2024-断片-

2024.2.26.Mon-3.2.Sat
12:30-19:30*
*3.2.Sat until 17:00

上原 真衣 大谷 尚哉 櫻庭 亜希子 SHIGERU

展示タイトル「Fragments」の語源はラテン語の“壊れたもの”で、断片、かけらなどを意味する言葉です。
日常的な生活のなかで“断片”がどのような状況下で生起するか想像してみると、まず一つは物体が壊れて散らばったときで、破壊という行為を必ず伴って誕生します。あるいは、記憶など目に見えない抽象的なものの全体から一部分を抽出したり、いくつもの部分をつないで再構築した新たな物体を指すこともあります。
そして、あらゆる時と場合においても、「破壊」されて放出された「断片」から「再構築」が行われています。
21世紀初頭から急速に発達したインターネットをはじめとする新しいメディアの普及でも、様々な問題を抱えながらも全体の媒体や枠組みの一部を転換させ、破壊と再構築を繰り返しながら数年前までは私たちが想像もできなかった世界を創り出しています。
アートの領野においても、例えば膨大なアイデアを凝縮してできた作品があり、その作品=断片的な物体から多様なビジョンをそれぞれ想起することで異なる全体像がつくられていきます。あらゆるアートシーンでイメージの断片が連鎖して、破壊と再構築を繰り返しながら創出された新たなイメージはアート全体を形成する重要な媒体となっていくでしょう。
本展覧会では、アートポイント選抜による若手及び中堅作家たちの多種多様な表現スタイル、個人の内面で紡ぎだされるイメージや世界観を現代社会の時世の断片“Fragments”として捉え、現在のアートシーンを形づくる集塊として展観したいと考えています。

Exhibition title “Fragments” is derived from the Latin word meaning “broken piece”, which represents crumbs and scraps.
First, we can imagine “Fragments” that is a situation in which they occur in everyday life when objects are broken and scattered, and is always born with the act of destruction. In other cases, they point to new objects extracted partially from the whole of invisible abstract thing such as a memory, or reconstructed by connecting several parts.
In any time and occasions, the “reconstruction” is being carried out from “fragments” released by the “destruction”.
Even the spread of new media, commencing with the Internet, which has developed rapidly since the early 21st century, we create a world that we could not imagine a few years ago due to change parts of the whole medium and framework, and to repeat a destroy and a rebuild, with some problems. For example, in the field of art, according to recall a variety of visions from each works signify a fragmentary object created by condensing a huge amount of ideas, a different overall picture will be made.
In art scenes, fragments of images are linked, and brand-new images originated by the loop of the breaking and the reassembly will become an important medium that forms the whole art.
In this exhibition, we capture a variety of expression styles of selected artists, and images and world-views weaved from the inside of individuals as the “Fragments” of the changing era in modern society.



  • 上原 真衣

    上原 真衣

    1995年 沖縄県糸満市出身
    2020年 嵯峨美術大学造形学科(陶芸) 卒
    2019年 『華道京展』大丸ミュージアム(京都)
    『第8回わん碗ONE展』京都陶磁器会館(京都)
    『京都学生アートオークション』京都芸術センター(京都)
    2021年 『ひかりふる展』 ギャラリーこもれび(兵庫)

    陰陽からなる2つのエネルギーが拮抗・融合する様相を、女神と獣の性的な交わりの造形として表現しています。素材は磁土と陶土を用いており、特性の異なる2種類の土を組み合わせることによって物理的な力関係を生み出しています。個人のアイデンティティの葛藤を起点とし、社会で発生した歪みもいずれ調和し発展していくことを願い制作に取り組んでいます。

  • 大谷 尚哉

    大谷 尚哉

    2014年 東京藝術大学絵画科油画専攻 卒業

    個展
    2015年 「グロッソスティグマ」(Gallery NOAH)
    2017年 「大谷尚哉展」(GALLERY ART POINT.bis)
    2018年 「大谷尚哉絵画展」(はくえん堂)「大谷尚哉展 RECTANGULAR BOX」(GALLERY ART POINT.bis)
    2019年 「Elatine Hydropiper」(GALLERY ART POINT.bis)
    2020年 「平滑な空間」(花あさぎ)
    2021年 「大谷尚哉展 -COLOR MIXING-」(GALLERY ART POINT.bis)
    「大谷尚哉絵画展II」(はくえん堂)

    その他の活動
    2019年 出版「1日で描くリアル油絵の基本」(出版社:ホビージャパン 大谷尚哉著、角丸つぶら編集)*2022年重版
    2020年 第4回アキーラコンテスト 入選
    2022年 第98回白日会展 入選
    第10回美の起原展 入選
    第6回アキーラコンテスト 入選
    2023年 第11回美の起原展 入選
    他グループ展等参加多数

    写実的絵画表現を用いて伝わらないリアリティーについて考え制作。
    自分の手でセッティングを作り上げ、実物を観察しながら偽りなく描写をするが、日常で見ることのないようなモチーフや空間を用いることで作家と鑑賞者の間にフィルターを与え、出来上がった絵画は鑑賞者には理解されないリアルとなり、単なる描写をされたものとして鑑賞できなくなります。

  • 櫻庭 亜希子

    櫻庭 亜希子

    1998年 多摩美術大学絵画科版画科卒業
        アーティスト&ヒーラー。詩とアートを融合した作品を制作。
        アトリエブルーバード絵画教室主催。デザインにも携わる。

    1995年~ 多摩美展、グループ展 、ブルーバード個展多数開催
    2018年  2人展「想」 氷川の杜文化館
    2021年  第2回 コンピエーニュ アート・サクレ(仏)入選
    2022年  グループ展 Espace Sorbonne 4 (仏・パリ)
    2023年  個展「Beyond the restriction」Bibli 大宮

    顔彩と雲肌麻紙を使用。ジークレー版画を制作の後に金や天然石・フラワーエッセンス等を着彩。作品では、森羅万象に想いを馳せる時に降りるイメージ・エネルギーの再現・転写をしています。
    今回は“制限を越えその向こう側へ”展より1部抜粋。龍のしなやかで瑞々しいエネルギーに乗り、制限を越え突き抜けたい。きっとその先の世界は、より強く光を放ち、本来の自分へ導くと信じて...。

  • SHIGERU

    SHIGERU

    2021年 「第71回学展」 入賞
         「第71回学展」国立新美術館、東京
    2022年  日本大学 芸術学部 美術学科 2年在籍
    2023年 「第30回記念 雪舟国際美術協会展」国立新美術館、東京

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