ART POINT Selection III

2021.08.09.Mon-08.14.Sat
12:30-19:30*
*08.14.Sat until 17:00

角田 笑香 小西 美幸 田島 治樹 冨井 弥樹 松下 広樹 松本 文仁 溝口 敬ゐ 本橋デミル 瞳 森戸 麻里未

ART POINT Selection展では、年5回の開催により弊画廊が注目するアーティスト9名を紹介します。本展はART POINT Selection展第3回目の展示となります。 出品をファインアートに特化することを本プログラムの趣旨として、ジャンルを問わず、また奇をてらったテーマを設けず、「ファインアートとは」をテーマに選抜作家らの多種多様な表現スタイルを紹介します。

独自のアプローチ、技法とセンスを持つ若手及び中堅作家を弊画廊が選抜し、個人の内面で紡ぎだされる多元的イメージや世界観を一つのアートシーンとして展観しファインアートの方向性と可能性を提示します。


In the exhibition titled ” ART POINT Selection ” , we will introduce 9 featured artists at five times exhibition in a year.
 The purpose of this program is to specialize exhibitions in Fine Arts with the theme of “What is fFine Art?”, regardless of genre.

We select young and mid-level artists with unique approaches, techniques and tastes, and presents the multiple images and worldviews within the individual as the direction and possibility of Fine Art.



  • 角田 笑香

    角田 笑香

    Now Printing

  • 小西 美幸

    小西 美幸

    私にとって制作とは、過去と現在、現実と空想を結びつける行為である。私がよくモチーフにする草花は、幼い頃、祖母が育てていたお花や一緒に生えていた草を摘んで花束を作って遊んだ思い出が元になっている。あの頃は、違う色や形の草花を組み合わせて、自分の手元にある、その時にしかできない小さな世界を作ることを楽しんでいた。そう考えると今も変わらず絵の中で同じことをしているように思える。
     だが、自分の世界を作る上で、一つ変わったことがある。そこに空想動物が出現したということだ。この空想動物は私であり、他者である。現実社会で生きる中で感じた、他者との感覚のズレを肯定的に捉え、独自の存在であろうとする自分と、共感してもらいたいと思う孤独な自分、その両方の相反する自分が混在してこの空想動物の社会が成立している。そして更に、この空想動物の世界を現実社会に提示することで、鑑賞者の気持ちに寄り添うことや現実とは違う世界を楽しんでもらうことができることを望んでいる。

  • 田島 治樹

    田島 治樹

    Profile
    2013年佐藤国際文化育英財団 第23期奨学生
    2014年 トーキョーワンダー・ウォール 入選
    2015年 個展 ギャラリ-58(東京)
    2017年 個展「DAY AFTER DAY」ギャラリ-58(東京)
    2019年 世界絵画大賞展 ワイ・エスフレーム賞  受賞
    2019年 SHIBUYA ART AWARD 大賞/オーディエンス賞  受賞
    2020年 INDEPENDET TOKYO 2020 特別賞 受賞
    他、グループ展多数参加

    Statement
     建造物、構造物というのは、絵画作品における「バベルの塔」に象徴されるように
    文明の隆盛と深い関わりを持っている。また、数多くのSF作品(小説・映画・マンガ)に
    登場する建造物、構造物も同様に現代社会への警鐘や可能性の提示が試れてきた。

     現代社会において常に監視を強いられる監視カメラや、SNSだけでのコミュニケーションに
    依存する人々、都市の無計画な広がりなどを、未来の建造物、廃墟を描くことで
    それらを警鐘またはその可能性を探ることが可能だろうか。

    私は、未来の建造物、廃墟を描くことでその表象を試みている。

  • 冨井 弥樹

    冨井 弥樹

    Profile
    1997年 山形生まれ
    2020年 秋田公立美術大学 ものづくり専攻 卒業
    現在  東京藝術大学大学院 ガラス造形 在学

    [受賞]
    2020年 秋田公立美術大学研究作品展 きらり早瀬眞理子奨励賞
    2020年 藝大の猫展2020       入選
    2021年 第15回藝大アートプラザ大賞 入選

    [展示]
    2019年 「#もてなし」 専攻展 /秋田
    2019年 「半ば」 グループ展 /秋田
    2019年 「3ten.」 グループ展 /秋田
    2020年 「ブルー・オーシャンビュー」 卒業・修了展 /秋田
    2020年 藝大アートプラザ猫展 /東京
    2021年 第15回藝大アートプラザ大賞 /東京

    Statement
     私はガラスと土を扱って、朽ちていく様子や、そこに在った痕跡、新しい別の生命体など、そこから「エネルギー」を感じられるように意識しながら作品を制作している。
     私の作品を見ることによって植物や動物などといった身の回りにある「生」を持ったものへ少しでも興味・関心を持って欲しいと思う。そして多くの生命に囲まれて、関わりながら生きていることなどの再確認のきっかけになって欲しいと思う。

     私は身の回りのモノやコトなどからインスピレーションをうけることが多い。自分が何かを見たときの印象や感じたこと、考えるきっかけになったことなどを一度自分の中で解釈して、作品に置き換える。そうすることで私がそこから感じた「エネルギー」を自分の作品で感じ取ってもらえるのではないかと思う。

  • 松下 広樹

    松下 広樹

    Now Printing

  • 松本 文仁

    松本 文仁

    1997年
    グループ展「行動展新人選抜展」 新宿紀伊国屋画廊
    1998年
    第53回行動展 奨励賞
    1999年
    個展「航跡」 米子市美術館
    グループ展「現代作家の眼クロスオーバー10展」 岡山県総合文化センター
    2001年
    第13回しんわ美術展 奨励賞
    2002年
    第17回国民文化祭 佳作
    第14回鳥取四季展 大賞(以降04,大賞)
    2003年
    個展「時、光、存在の神秘」 川端画廊
    2005年
    第60回行動展 第60回記念賞
    2006年
    個展「開かれた白地図」 米子市美術館、丸京庵ギャラリー
    2007年
    グループ展「CAF・ネピュラ展」 島根県立美術館
    2011年
    個展「月と陽・半立体への提言」 川端画廊
    「流体-松本文仁/森田しのぶ」鳥取県立博物館
    2014年
    グループ展「平立展」 川端画廊
    2016年
    第10回絵かきの町・大王 大王大賞展 銅賞
    2019年
    第6回青木繁記念大賞ビエンナーレ 入選
    他、個展多数、グループ展多数参加

    Statement
    自分自身の物語の一場面を描いています。その時々の感情、想いを物語として作品化しています。
    作画法として、パネルに金属・木片といった素材をコラージュし彩色しています。金属や木片といった異素材が各々主張するのではなく一つの世界として破綻なく作画するように心がけています。

  • 溝口 敬ゐ

    溝口 敬ゐ

    女子美術大学芸術学部絵画科油絵専攻 卒
    The Royal Society of British Artists
    Honorary Guest Member2021-2022

    色彩を削ぎ落としたモノクロの表現でその形、模様、デザイン性を意識した作風。
    刺青の美しさに魅せられ女性の滑らかな身体に牡丹や鱗などの模様を乗せ、足のある人魚姫のシリーズを制作中である。

    2021年の活動
    2021年2月
    上野の森美術館にて 第26回 日本の美術 全国選抜作家展
    2021年3月
    ギャラリーオーツーにてPIA展
    2021年6月
    京都市美術館にてMINERVA2021
    2021年8月
    ロンドン、MALL GALLERIES
    2021年8月 GAllERY ARTPOINT

  • 本橋デミル 瞳

    本橋デミル 瞳

    Profile
    2014年 子宮頸がんの卵(異形成)が見つかり、絵を描き始める
          居酒屋の壁画制作の仕事をえる(2017年 独立〔壁画実績80店舗以上〕)
    2015年 個展「ローズウッドの傍らで死を想ふ」 “Thinking of the Death next to
              Rosewood” Ouchi Gallery (ニューヨーク)
    2016年 個展「ローズウッドの傍らで虚と語らふ」新宿プロムナードギャラリー
    2017年 個展「ローズウッドの傍らで深紅の瞳にうつらふ」新宿プロムナードギャラリー
    2019年  グループ展「日本海からカスピ海まで」 Group exhibition “Sea of Japan
    to Caspian sea ” Mahjoobi Art Gallery Lahijan (イラン)
    立教大学兼任講師(美術史)となる
    2020年 個展「秘められた展示会:た そ か れ の ち か ら」 Bar Alchemy (池袋)
    アートイベント「Independent Tokyo 2020」タグボート(新橋)

    statement
    子宮頸がんという「自分の死」に向き合い、深い自分の内側の闇を見つめていくうちに、ふっと現れた光-生きる歓び-のイメージを絵にしています。内から湧き出るものと、外から降りてくるものとの一致点にあらわれる「うつつ」の光。生きること・死ぬことの、いま・ここでしかない一瞬の切実さ・有難さを、絵を通して感じていただけたら幸いです。

  • 森戸 麻里未

    森戸 麻里未

    経歴
    2009年 第26回頌春展(銀座 長谷川画廊)
    2010年 第27回頌春展・第6回 イメージ17展(銀座 長谷川画廊)
    2011年 New Year Selection2011(銀座 GALLERY ART POINT)
    2012年 New Year Selection2012、Monochroma2012(銀座 GALLERY ART POINT) 
        第29回頌春展(銀座 長谷川画廊)
    第4回「地球が月になるとき2012」-画廊が選ぶ若手女性作家-(銀座 ギャルリー志門)
    2013年 第30回頌春展(銀座 長谷川画廊)
    Monochroma2013(銀座 GALLERY ART POINT)

    他、グループ展多数参加
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    作品コンセプト

    役目を終えた子ども用ヴァイオリン。お子様が使い込んだ傷も味のひとつ。
    そんな思い出や一点一点違った木目の表情に、ペン一本で物語を吹き込みます。
    * * * * * * * *
    アンティークショップを経営し、押し入れや物置、
    屋根裏に保管してある子ども用ヴァイオリンをこれまで何度も買い取り、
    それぞれに使い込まれた傷、切れた弦、塗装剥がれやシミなどの味わい深い思い出があり、
    そのほとんどの多くがご家族に大切にされてきたものたちでした。

    絵を描くことは10年以上前から始めたものの、
    自分のもの、自分にしかできない、やりたいことを長年模索するなか、
    持ち帰ったヴァイオリンを何度も目にするうち、
    こんなに美しいものを処分するのは勿体ないと、
    数年前より自身で解体しキャンバスとして描き始めます。

    その後どんどん構想は膨らみ、チェロ、駒、
    ヘッド部分、アンティーク針刺、小面、般若など、
    私のキャンバスはユニークに増え続けてきました。

    また、額縁やファブリックすべてをヴィンテージ品で統一するなど
    一点一点にこだわり、さらに2021年より、音楽や物語に登場するキャラクターや
    時代背景をテーマに制作しています。

作品ご購入ご希望の方は以下、ご連絡いただきますようお願いします。
また、実際に作品をご覧になりたい方は、作品により画廊にてご覧いただくこともできます。 ご希望の際は事前に御連絡ください。

問い合わせ先 (担当:吉村 義彦)
Mail : yy.artpoint★gmail.com(★は@に置き換えてください)
Tel : 03-6228-6839

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Contact : Yoshihiko Yoshimura
Mail : yy.artpoint★gmail.com(Please change ★ to @)
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